打弦楽器フェスタ

このブログを訪ねてくださる方々(いつの間にか総計で10,000を越えていました)は、おそらく16日の「打弦楽器フェスタ」について私が何を書くかを興味を持って待っていてくださることだろう。そう思いながら、まとめに迷い、書けずにいた。対象が関係者に限定されていれば「お疲れ様でした」だし、来場者に向かってならば「ありがとうございました」になるが、開催は知っていたけれど、その場へ足を運ぶことが出来なかった方々への報告は?

率直な感想は、「案外できるものだ」。アマチュアで20年以上も演奏活動を続けている人がいる一方、「還暦近くなってからの初舞台」の人や、楽器を習い始めて3年の少年がいた。一番短いのは私のシュタイリッシェ・ハーモニカ歴3ヶ月で、合わせ練習3回。いや、今回が3回目のステージとなったリュミエールで、昨年と今年の美野里ダルシマ&オートハープ・フェスティバルでの演奏曲目から3曲を選び、メールで打合せはしていたものの、リハーサルが初合わせ。これがピアノだったらば発表会にもならないだろう。

けれど結果としてできたことは、決して発表会ではない。もちろん演奏レベルはさまざまで、自分が「下手だ」と自覚している人もいるし、落ちたり止まったりした演奏もあるが、それでも伝えたいことは伝わったと思う。それはなぜかといえば、コンサートのコンセプトがはっきりしていて、日本に定着しなかった打弦という発音原理による楽器の多様性を見て楽しんでほしいということを中心にプログラムを組んだからだ。そしてもうひとつ、私達はこの楽器が好きという熱意。別にプロになるつもりはないけれど、この楽器が大好きというこの熱意は、共演した別の楽器、オートハープやシュタイリッシェ・ハーモニカも同じだった。

できることはできたが、実際には大変な部分もあった。何しろ10分しか演奏されない楽器が10台以上ある。出し入れに時間がかかるし、多くの楽器がスタンドと一緒に動かせない。また4人がかりでなければ動かせない楽器もある。もう少し裏方に人が欲しいし、もしこれが有料のコンサートとなれば表方にも人が必要になる。そういうスタッフをお願いするのもなかなか難しい。結局、さまざまなイベントに参加してくれる顔見知りに声をかけることになるので、いろいろな人が参加してくれる小さなイベントの積み重ねも必要だと痛感。

最後の会長挨拶に、1994年に協会を作ってから、みなさんの努力でここまで大きくなったのだと実感しているとのお言葉があった。10年目に大きく組織が変わり、目指せ会員50人は2年でクリアし、今は70人。まだまだ小さいけれど、楽器の種類が増えたことと、演奏家ではない会員が少しずつ増えていることがとてもうれしい。そしてその新入会員も含めていろいろな人たちの協力があって今回の「打弦楽器フェスタ」はできたのだ。

また来年も、できたらいいな。さらに海外からゲストを招いて、インターナショナル・フェスティバルができたら、もっとこの楽器が広まるのではないかと思う。
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by yt-aoki | 2008-11-21 00:04 | 日本打弦楽器協会 | Comments(0)
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