カンテレ・ワークショップ(3)

(2)の最後、バンドゥーラの装置は、調を変えるためのもの。
バンドゥーラもライアーも、弦を交差することでクロマチックな配列になっている。

どういうことかというと、それを示すのに適当なのがハープのクロス・ストラングかもしれない。

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このハープの奏法については所有者に聞きそびれたが、バンドゥーラもこういう張り方をしてある。そして、バンドゥーラの場合はハープのように両面から弦に触れることができないので(サウンドボードの上に張り巡らせてあるため)、このハープを床に寝かせたと想像してほしい。楽器の下の方の弦をはじけば鍵盤楽器の白鍵の音、上の方をはじけば黒鍵の音が出ると考えてよい。

ライアーの場合は、弦が交差する点から上だけを使っていると考えればよい。c0055046_23551647.jpg
右手で弾く楽器の表側が白鍵の音、左手で弾くのが黒鍵の音になる。ただし左手で弾くためのスペースが小さいため、あまり複雑な動きはできないようだ。
そしてこのライアーとハープ、同じように縦に並んだ弦を指で奏するが、奏法が全く違う。ハープは指を丸めて弦をはじく。ライアーは弦と並行に指を伸ばし、隣の弦まで指を滑らせる。

もうひとつ、お互いに楽器を交換しあうことでの発見があった。c0055046_031746.jpg
ハープとライアーは、手前が高い音。バンドゥーラは手前が低い音。
そう、だから私もハープに触れたとき違和感を感じたのだと、ギターを弾く人の発言で気づいた。ダルシマーも手前が低音だが、ギターも手前(上というか、親指側といえばわかりやすいか)が低音だ。その人はハープを逆に構えて弾いたのだが、支柱側にもサウンド・ボックスをつけて、どちらからでも弾けるハープを作ってはどうかという話まで出るほどこの話題で盛り上がった。

今回はカンテレのワークショップであったにもかかわらず、この光景はすごい。
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しかもこれらの楽器の、素人にはわからない違いを説明してもらえるという、本当にまれなる機会だった。

2日間の日程で、2日目は別件もあっていつものハンマー・ダルシマーを持って参加。
バンドゥーラ奏者がライアーに興味を持って弾き始めたころに帰らなければならなかったが、面白い2日間だった。

それにしても、そもそもの発起人たるカンテレさんが、カンテレに興味を持ってくれる仲間を得たのかどうか、ちょっと心配。
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by yt-aoki | 2009-06-23 00:32 | 楽器 | Comments(0)
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