South Wind - harp & dulcimer duo

ハンマー・ダルシマーでよく演奏される South Wind は、18世紀アイルランドのハープ奏者のコレクションから広まったそうだ。楽譜は4分の3拍子だったが、元は8分の6拍子で書かれていたらしく、実際8分の6拍子のように弾いている。ソロでの演奏活動を考えるようになったとき、最初に弾いたのがSouth Windだった。以後カフェ&ぎゃらりー自然館のBGMでも、この曲から始めることが多い。

自然館という「人前で弾く練習をする場所」を得て半年ほど経った時、友だちの紹介で
ハープ奏者が目の前に現れた。自然館での演奏を聞きに、楽器を持って来てくれたのだ。せっかくだから試しに一緒に弾いてみたら何でも合わせてくれる。「伴奏弾きますから」はこれまで私の役だったのに、何故だろうとお話をしていたら、同じようなバックグラウンドを持っていることがわかった。ダルシマー・デュオ、メリー・ストリングスを始めた時もそう思ったが、この人となら一緒にできる! 合わせるというつもりもなく、呼吸が一緒になるような感じの人と一緒に演奏したい。それで月に2回、自然館で一緒に練習させていただくことにした。

決め事これだけ。
今までどおり、思いつきで、曲名も調も言わずに続けて弾きます。
1曲は3回繰り返します。知っていたら2回目でメロディーを弾いて下さい。3回目は一緒に弾きましょう。

これが面白い。知っている曲は最初からわかる。伴奏のつけかたに自信がある。そうすると私は「これは来るな」と思って2回目は伴奏に回る。そして3回目は2人でメロディーを弾く。ダルシマー2台の場合、同音でメロディーを重ねるのはつまらないが、音色の違うハープとならば一緒になってもまた違う効果を生む。うっかり2人一緒に高音域に行ってしまったりすることもあるが、そのあたりは相手の出方を伺いながら変えていく。たまに「弾き始めたけれど、忘れちゃった」ということもあり、「どうやらそういうことらしい」と途中からメロ
ディーを引き継ぐこともある。これ、もう2回で止めようかと思っても伝わるようで、ちょっとテンポを遅くすると一緒に終わってくれる。相手を見たり、視線で合図を送るなどということは一切ない。そうやって繰り返すうち、ハープが苦手とすること、音域などがわかってきた。ある同じコードのアルペジオでも、音の取り方が違うらしく、うまく絡み合う。

1年前、あるコンサートに出させていただいたとき、聞きに来てくださったかたから「ダルシマーの細かい細かい光と アイリッシュハーブの柔らかい風」と評していただいて、この
デュオに名前をつけるとしたら光か風に関係する言葉が良いと思っていた。それからいろいろ考えた末、私たちの最初の演奏曲と同じ、South Windに決めた。

そしてまだ名前を決定していなかった5月4日、ケアプラザのお食事会での演奏曲目も、やっぱりSouth windから始め、 Green sleeves, Londonderry air, Road to Lisdoonvarna, こいのぼり、茶摘、浜辺の歌、Amazing Grace, Aura Leeなど。食後のことで、気持ちよく眠っていらっしゃる方も、一緒に歌ってくださる方もいる。後から思えばもう少し席を近づけていただいてもよかったかもしれない。演奏終了後はもちろん、楽器に触れていただいた。ハープははじけばよい、ダルシマーは叩けばよいので、すぐ音が出る。ハープにもダルシマーにも人が群がって楽しいひとときだった。

South Windという名前での最初のステージは5月29日~30日の、第9回美野里ダルシマ&オートハープ・フェスティバルの予定。自然館では12日と26日の12:30から。お客さんがいればBGMに、いないと練習になる。

ケアプラザ1の動画はこちら

ケアプラザ2の動画はこちら
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by yt-aoki | 2010-05-05 01:10 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)
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