The World Turned Upside Down

実はめったにCDを聞かない。昔は「ながら族」だったと思うのだが、最近はできない。
何か聴こうと思う時だけかける。流そうと思っても、気になって曲名を確認したり、聞きなおしたりする。鑑賞という時間は少なく、ほとんどその演奏家や曲目について知りたくてかけているようなものだ。

久しぶりにYo-Yo Maと「アパラチア・ワルツ」で一緒に演奏したMark O'Connor(フィドル/ヴァイオリン)を聞こうと思った。手元にあったのは3枚。

Appalachia Waltz アパラチア・ワルツ

これはチェロのヨーヨー・マ、コントラバスのエドガー・メイヤーとのトリオ。
アパラチア・ワルツのタイトルに惹かれたが、このタイトル曲は、ワルツ好きとしてはあまりにゆったりした3拍子でちょっと期待はずれ。College HornpipeやStar of the County Downといった曲の見事なアレンジが収められているが、予想に反してオリジナル曲が多かった。

Appalachian Journey アパラチア・ワルツ2

これは前作のトリオにジェイムス・テイラーが歌とギターで、アリソン・クラウスが歌とフィドルで参加している。こちらにはフォスターが2曲歌われ、でもやはり伝承曲はLimerockとFisher's Hornpipeの2曲だけ。

Liberty! The American Revolution  リバティ

これはMark O'Connorのアルバムで日本では1997年12月に発売されたもの。何故年月まで書いたかというと、今回初めてダルシマーで習った曲が納められていることに気づいたからだ。このCDの1曲目、Song of the Liberty Bellをダルシマーで弾きたいと譜面に起こしていたほどなのに、気づかなかったということは、CDが先だが、覚えるほどは聴いていなかったということだ。

習った曲は4曲目のSodier's Joyと6曲目のThe World turned upside down、そして11曲目のDevil's Dreamの3曲。そして今では9曲目のFlowers of Edinburghも
知っている。

1番驚いたのがThe World turned upside downだ。CDではハープシコードのソロから始まるこの曲は1998年11月18日に[22][94]という2曲が収められた鍵盤楽器の楽譜で習った。楽譜にはEnglishという書き込みがあり、[94]の方しか教わらなかったが、[22]もどこかで聴いたことがあるようなメロディーで、すぐに覚えてしまった。そして[94]にはWhen ye Kinge Inioyeth his owne againeというタイトルがついていた。

後にハートストリングスでこの曲を演奏することになったので、ちょっと真剣に楽譜の出典を調べたところ、
English Pastime Music 1630-1660; An anthology of keyboard pieces
とわかった。曲名は英語が堪能な方に伺って「我らが王が再び王座につかれし時」と訳していただいた。

それにしても数日前、Merry Strings(Hammered dulcimer duo)かSouth Wind
(harp and dulcimer duo)の新しいレパートリーを作ろうと楽譜の整理をして、この曲も出してあったのでびっくり。しかもこのO'Connorのこの曲のまとめ方は参考になる。

ちなみにMark O'Connorを思い出したきっかけは、無印良品の「BGM 14」。耳にするなりすぐに買ってしまった。その演奏者がMike O'Connorだったのだ。Mike? あのフィドラーは何と言ったっけ?と出してきたのだった。

今もう一度解説を読み直してみたが、このLiberty!というアルバムは、トーマス・フレミング作のテレビ映画『リバティ!』の挿入曲だそうだ。そして、The World turned upside downは「古いイギリスの歌曲であり、様々な歌詞が付けられていて、イギリス軍が1781年にヨークタウンで降伏したときにこの曲を演奏しながら行進したと伝えられている」とトーマス・フレミング自身が書いていた。

なるほど。そういう言われの曲なら、ぜひやってみよう。
さて、どう料理するかな。
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by yt-aoki | 2010-05-16 02:05 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)
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