壱零baseさん

壱零baseという名前で活動する天野十兵衛さんに会ったのは、3年前の2月のこと。浜田さんと小松崎さんのツアーの、西荻窪の会場だった。そして今年も、同じ会場で出会った。

3年前の会場はかなり混み合っていたが、今年はゆったりとしていた。終演後、会場にいた人がダルシマーを触り始めたので、私も天野さんに弾いてみて欲しいと頼んだ。

彼は他の人の楽器に触れたことがなく、相当戸惑ったらしい。確かに、椅子の高さに楽器の高さ・角度は人それぞれだし、同じモデルの楽器でも、作られた時期によって違っていたりする。しかもそれは、心の師匠と思っている人の楽器。後から、柄にもなくビビッてしまったと聞いた。

そのライブをきっかけに私たちはツィッターでフォローし合う関係となったが、ある日ダイレクト・メールが届いた。26日のライブのお誘い。昼間遊びに行って帰ってくるのにちょうど良い時間と場所だった。

演奏開始の数分前に会場に入ると、YouTubeなどで多少は見ていたが、私には理解のできない機材のセッティング中。けっこういろいろ大変そうで、時間がかかっている。でもこれが彼のスタイルであるなら、やはりこれを見なければ、と思い、ハートランド・ビールをラッパ飲みしながら待つ(えー!昼からワインとか日本酒飲んでたのに?なんて突っ込みは入れないようにね)。最近、クリーンな空気の中で暮らしているので、煙草の煙がきつい。

やがて始まった壱零baseさんの演奏は、どう紹介したらよいだろうか。同じリズム・パ
ターンが繰り返される中に、ダルシマーで弾きやすく、私としてはダルシマーらしさの表現のひとつとも思っている5度(ドとソの関係)が組み込まれた独特の世界で、曲により水の音などが組み合わされる。基本的にPAを通しているが、1曲オフにして生音になったときには、その心地よさにゾワゾワっとした。

およそ1時間のライブ中考えていたことは、これを美野里でやったらいいだろうなということ。こんなに閉ざされた暗いライブハウスでなく、美野里の自然の中で、PAもできるあの会場で聞いたら、もっとこの音楽が自然に溶け込むのではないか。

今年の美野里ダルシマ&オートハープ・フェスティバルは10回目となる。小松崎さんがすでにエントリーしたとのことだが、この数年の常連さんだけでなく、さまざまなスタイルの人が参加し、同じ楽器の様々な使い方を披露しあう場になれば良いと思う。もちろんそれぞれ自分の好きなスタイルで使い続けるに決まっているけれど、それが唯一というわけではないし、もしかしたら聞きに来てくれる友人は、違う音楽が好きかもしれないのだ。

お招きいただいたお礼を申し上げ、美野里のスケジュールを頭の片隅に入れておいていただくようお願いし、会場を出た。20分後には、自宅に到着していた。
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by yt-aoki | 2011-02-26 23:51 | ハンマー・ダルシマー | Comments(2)
Commented by あまのじうべ at 2011-02-28 00:11 x
わざわざ来てくださり感謝です。
そして、ハートランドビールをラッパ飲みしてるyt-aokiさんの勇姿を拝見できなかったことがかなり残念です(笑)

自分でも自分の音楽をうまく説明できないので、「J-POP」とか言ってごまかしてますが、基本的に「変な音楽」かなぁって思ってます。

美野里。
スケジュール調整できたら、ぜひ参加してみたいです。
かなり乗り気の前向きですね、今。
Commented by 小松崎健 at 2011-03-02 10:58 x
天野くんのライブに行ったんですね〜。良いなあ。
僕も一度見てみたいです。
そして、美野里の自然の中でって大賛成!
10周年だから、ダルシマー弾き、いっぱい集まると良いですね。

天野くん、札幌にも来てね〜。
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