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いろいろ、少しずつ

9月20日発行の会報でも再度アナウンスしたが、楽器を作ることに関するフォーラムを開催した。タイトルは「フォーラム:打弦楽器 を作る・直す」。何人かから、とても関心があるのに日程的に行けないという連絡をもらい、結構厳しいかなと思っていたが、主催者側の発表者も入れて19人が集まった。少人数の団体にしては、かなりの関心を持ってもらえたということだろう。ある方からは、楽器の製作について考えるのはとても重要なこと、よい企画であるし、結果もとてもよかったと評価していただいた。このフォーラムは、今後も継続的に行っていきたい。ただ、他の行事もあるので、次回は多分来年の2月ごろになってしまうだろう。

今日は(きのうか)今年会員になった人が、ハックブレットの演奏でデビューした。最初は昨年朝日新聞の「民族楽器の旅」にツィンバロムが掲載された時、それを見て「ダルシマーを買いたい」とコンタクトを取ってきた人だった。その後はお会いすることもなかったが、年が明けてからハンマーダルシマークラブの練習会に来てくださり、協会の交流会に参加してくださり、会員になってくださった。そして、10月のコンサートで使ってみたいと相談を受けたのが多分今年の3月ごろ。実際に楽器を選び、借りたのは4月。わずか半年で、バッハを舞台で演奏してくださった。素人にはそうはいかない楽器、さすがに打楽器奏者だ。そして今日のコンサートで、協会の事務局長が楽器の説明をしたが、一番喜んだのは彼だ。これでやっと変な民俗楽器ではなく、普通に楽器として扱ってもらえると、興奮している。彼が演奏するのは、チロル地方の民俗音楽。ドイツには長年この楽器を研究している人がいて、古い楽譜を復刻したりしている。そのドイツ人のCDを聞けば、古楽としてのハックブレットが聞ける。いよいよ日本でも、その可能性が開けてきた。

次の話題はかなりプライベートなこと。私の住んでいる500世帯近い3棟のマンションができて5年になるのだが、団地管理組合の理事会が5周年記念イベントを企画した。いつも23区内で活動していて、地元で、特に近隣の人たちと交流を持っていない者としては、こういう時に楽器を紹介し、演奏仲間が増やせればとエントリーした。無名のデュオの相手が不在のため、ひとりでの参加だ。たいした演奏はできないし、デモンストレーション程度かなと思っていたが、そういう企画がなかったのか、理事会の方では演奏を披露する場所と時間帯まで決めてくれていた。さて、どうするか・・・、ソロで演奏できる曲なんてないぞ。

だいたい、本当は人の演奏を聞きに行ったりしている場合ではないのだ。今年は北京で世界大会が開かれる。日本からの参加者が少なく、特に演奏者の参加が少ないので、日本の状況を話すことにした。生まれて初めて、英語での15分のスピーチだ。本当は8月中に原稿を書く予定だった。けれど夏休みというのは、たまりにたまった家事をする時、というのが長年の習慣だ。そして今年はいつになく、よく働いた。その後の9月もあれこれ用事が入り、次の目標9月末日も過ぎてしまった。一応3分の2は書けたと思っているのだが。最終仕上げをいつしようかと考えていたら、中国からメールが入った。「主催者から中国語の通訳を頼まれたので、内容を詳しく送って欲しい」。これで原稿は急いで仕上げなければならなくなった。ネイティブのチェックの時間を考えると・・・、また仕事休まなければならないかもしれない。
by yt-aoki | 2005-10-03 01:50 | 日本打弦楽器協会
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