CWAエピソード6:ふるさと

最終日はガラ・コンサート。日程の何日目だったかに、CWA会長から演奏したい人は申し出るようにとの話があった。日本人は大抵夕食を一緒にしていたが、Jさんから最終日に日本人全員で参加しませんかとの提案があった。文部省唱歌「ふるさと」の楽譜を用意している。ツィンバロムの彼女と同じくツィンバロムのH君は何の問題もないだろう。揚琴のYaさんとYo君も楽器を借りればメロディーくらい弾ける。残る人たちはどうするか。

実は私は北京行きの前日に思いついて、Backpacker Hammered Dulcimerを持っていっていた。日本国内の旅行にも持って行ったし、ちょっと人に自分の楽器を紹介するためにも持ち歩いた。楽器なしで参加するより、何かのおりの話題づくりにもなるかと思ったのだ。実は北京に到着してから空港での時間つぶしにも使った。

その楽器を使おう。ダルシマ初心者のKさんでも、その程度のメロディーなら弾ける。
で、後の人は「歌いましょう」というのがJさんの提案。「私はピアノで伴奏するから。」

とりあえずKさんに楽器を貸して練習してもらった。その脇から私が中声部をたたくという案もあったが、あまりに小さいダルシマでそれも難しい。それに、普段から熱心に練習会に参加しているKさんは、何の問題もなく弾ける。

で、私も歌うことにした。歌のメンバーは他にSさんとA先生ご夫妻。
いいのかなぁ、先生だけでなく奥様まで引っ張り出してしまって・・・

ガラ・コンサート当日。午前中のセッションが終わり、昼食後、出演者はみな1時半のバスでオープニング・コンサートが開かれたのと同じ会場に行くことになった。Sさんは翌日から仕事で上海に行くため、ホテルをチェックアウトしてしまい、北京市内にホテルを探すという予定だった。だからもちろん大きな荷物を持っている。が、いざバスに乗り込もうとすると、担当者がこのバスは演奏者だけしか乗れないという。しかも彼女が持っている演奏者リストにはJさんとH君の名前しかないのだ。ここでJさんの交渉が始まる。「皆演奏するんです。Sさん、Kさん・・・」と名前を書いてもらい・・・。

みんな昼間から北京市内へ行きたいがため、バスに乗りたいために、舞台に立ってしまいました。私も歌はもちろん専門ではないし、勉強したのは単位をとるための1年くらいで、以来20年、ろくに歌ったことなかったのに。
ま、いいかで済ませてしまって、申し訳ありません。

この日、北京在住のNさんが聞きに来てくれた。素晴らしい演奏が続いた中での日本の歌、とてもよかったと言ってくださったけれど、それは、打弦楽器ばかり続いた中での異色さがよかっただけではとも思ったりする。でも、日本からはスピーチもしたし、全員での演奏もしたし、少しはアピールできたのではないかと思う。
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by yt-aoki | 2005-11-02 01:04 | 日本打弦楽器協会 | Comments(0)
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