世界の民族音楽

「世界の民族音楽―切手でみる楽器のすべて」という本を手にするチャンスを得た。
著者は江波戸 昭氏。今月出版されたばかりの本だ。

思わず全ページをめくる。撥弦楽器も含めると、興味深い楽器が続々と現れる。
ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、ポーランド、ルーマニア。
どれもツィンバロム系の名前を持っている。

江波戸氏はすでに「切手にみる世界の民俗楽器」(音楽之友社、1979)、「切手に見る世界の楽器」(音楽之友社、1987)を著しているが、前者はカラー数ページで切手を参考図版とした楽器紹介の、文章が主体の本であるし、後者はmusic galleryというシリーズの一環で、カラーページと白黒ページが交互に現れるため、せっかくの切手の半数は白黒だった。
それに対して今回の「世界の民族音楽」はすべての切手がカラーで印刷されている。
また「切手に見る世界の楽器」と違い、切手が国別にまとめられている。
国別という点では同氏による「世界楽器切手総図鑑」(日本郵趣協会、1987)と同じで、こちらの方が数が多いのかもしれないが、こちらはすべて白黒で、写真も小さい。

ダルシマー以外では、カンテレに興味を持った。
コクレ、カンクレス、カンネル・・・
ダルシマーのように、同じような名前で、微妙に形の違うものが、さまざまな地域にある。
ヨーロッパには、各地に共通する楽器が何種類もあるようだ。最近はハーディーガーディや、バグパイプの分布が気にかかる。
どの楽器もおそらく旅芸人によって伝えられ、地域地域でその土地にあった変更が加えられ、そのうちに外から持ち込まれた楽器だということが忘れ去られてしまったのだろう。
それぞれの国を代表する楽器として扱われているのを見ると、楽器の起源を求める意義がゆらいでくる。
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by yt-aoki | 2006-03-06 22:49 | Comments(0)
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