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教えるということ

遠方までレッスンに行ってきた。

私のスタンスは基本的に「クラブでみんな一緒に練習しましょう」だった。私たちのクラブの先生はデイヴ・ニーマンだ。彼がいない間、みなで助け合って練習している。

けれど最近、レッスンを受けたいという人が出てきた。私自身たいして弾けないのに人に教えるなんてと思っていたが、その人を長い間放っておいたので申し訳なく思い、また近隣でまったくの初心者に教えることをし始めたので、出張レッスンを引き受けた。

多分相手によって違うと思うのだが、彼女の場合、実際にはレッスンというより、サポートとアドヴァイスだ。

まず、切れた弦を張った。これは私自身初体験のこと。(素材はクラブの某氏から提供された。)また演奏したい曲があるというので、そのメロディーに対して、その人の能力に適した伴奏型を考えてあげた。そして、練習する時にはこういうことに気をつけて、この曲はもともと歌なのだから歌うように、人と合わせるときは、その人の呼吸を感じて、などなど。

もちろんチューニングについてのアドヴァイスや、音階の弾き方も話したが、1時間のレッスンの最中話したことは、ダルシマーの奏法というより、昔私が身につけた音楽知識の方が多い。けれどそれだけで彼女は次のステージに進める。

音楽大学を卒業して20数年、卒業と同時に音楽することから離れていたが、他の人たちが知らなかったことを私は身につけていたのだ。それを伝えるだけでその人の役に立つなら、伝えよう。
by yt-aoki | 2006-03-23 00:47 | ハンマー・ダルシマー
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