打弦楽器見本市無事終了

先週の天気予報で、土曜日が雨と聞いた時にはいやな気分になったが、幸い雨は前の晩に少し降っただけ。演奏者も無事時間までに到着し、わずか30分の間に多くの楽器が搬入され、セッティングと客席作りが手分けして行われた。そして終了も5分前にはすべて撤収されるという手際のよさ。皆様ありがとうございました。

新しい日本打弦楽器協会のサイト
http://www.dulcimer.jp/
にも報告が掲載される予定であるし、会報にも書かれるだろう。
そしてハートストリングスのニュースレターにも、ハートストリングス向けの報告をするつもりだが、ここはここで、私個人としてのまとめをしておきたい。

終了の挨拶が、5時20分となってしまったため、時間が気になって思うように話せなかったが、今回の企画は、2004年5月29日~30日に茨城県の上野牧場で行われた第3回美野里ダルシマー&オートハープフェスティバルへ取材に行ったときに思いついたものだ。このとき、16組のバンドが午後1時から9時まで、交代で舞台の上に上がったが、ダルシマーを使うグループはハンマー・ダルシマーの5組だけだった。これを東京で、屋内で、ツィンバロムや揚琴を入れてやってみたいと、ずっと思い続けていたが、ようやく開催することできた。しかも、その時出演していたDulciCafeさん、Sumikoさん、Takagiさん、Fairy Doctorの高橋さんが、みな協会の会員となって参加してくださったばかりでなく、牧場主の上野雅彦さんまで聞きに来てくださったのだ。

協会ではこれまでに何度か、小さな交流会を重ねてきた。ハートストリングスにとってそれは人前で演奏するトレーニングの場であったし、私にとっては、さまざまな楽器と合わせてみる場になった。けれど内輪の集まりでは会場に入れる人数も少なく、あまり協会の外へアナウンスすることもできなかった。またツィンバロムや揚琴は、楽器を運ぶことに労力をかけなければならない。そのあたりもなかなかクリアできなかった。

今回の企画は、理事会段階では交流会の拡大版、大きな楽器も運んで交流会の規模を大きくし、会員でない人たちにも聞きに来てもらおうという程度のものだった。ただ、適当なホールが見つからず、たまたま理事と顧問の都合がつく(これだけで、5組の演奏が可能)日程で浜田山会館を押さえられたとき、これなら普通のコンサートではない、フェスの屋内版ができると、かつての思いがよみがえってきた。その準備を進めるうち「打弦楽器見本市」という名前も浮かんできた。実際午後の3時間しか使えないので、演奏グループが多ければ1グループは15分程度だろうし、休憩中に楽器を見たり演奏者と話したりしてもらえば、「見本市」のような状態となるだろう。

結局演奏は13グループとなり、途中休憩を入れたり、最後に皆で演奏したりということを考えれば1グループの持ち時間は12分、グループの紹介や曲間を考えると演奏時間は正味10分程度となった。そんな短い時間しかないのに、兵庫や和歌山から来てくれる人があったが、私たちは皆、久しぶりに会う同じ楽器を弾く人たちとの交流を楽しんだ。

聞きに来てくれた人たちは、日本ではあまり見かけない楽器での、クラシック、ポピュラー、日本・アイルランド・チロル地方・中国などの民俗音楽や伝統音楽など、世界中を旅するような感覚に襲われたのではないだろうか。同じ発音原理による楽器で、これだけ多彩なものとなる不思議さを感じていただけたり、その中から自分の好みの音楽に気づいていただけたりしたら、もっと深くこれらの楽器と付き合っていただけるのではないかと思う。今回演奏のなかった、イラン、インド、タイなどの演奏があれば、もっとそれが実感できるだろう。今後はぜひ、これらの国の楽器の演奏家にも参加していただきたい。

最後に私の演奏の反省。
ハートストリングス
ジグのテンポが速く、最初バラバラになってしまったのは、私の責任。最初のグループが人数も多く長かったので、ついあせってしまった。練習会で決めたテンポよりも速くしてしまったが、とりあえず誰かが弾いていて途切れないので、そのまま引っ張ってしまった。けれどそれについてこられるだけ、ハートストリングスもうまくなったということだ。

ピアノ・ダルシマー
アクシデントはあったが、サティも夕日の丘も、演奏としてはまあまあの出来だったと思う。
ただ、Oh my darling Clementineは、ピアノ・ダルシマーという楽器を説明せずに弾いても、わからなかったかなと反省。

メリー・ストリングス
オリエンタル。結局私はこの曲を十分に練習していなかったのだ。ハンマー・ダルシマーという楽器は、音にもよるが、同じ音が2箇所、3箇所にある場合がある。例えば12コース/11コースという小さい楽器でa1(440Hz、ラ)という音は、バス・ブリッジの上の方、トレブル・ブリッジの右側の真ん中あたりと、左側の下の方にある。当然右側にある音は右手で打ちやすく、左側にある音は左手で打ちやすい。ある音をどこでとるかによって、右手左手の順序が変わってくる。そのため弾きづらいフレーズは、どちらの手をどこに使うかを決めておく必要がある。最初に音を覚えるための練習をするが、その後は単に音をとるだけでなく、どこを使って、どういう手順がよいのかを、前後の動きから決めておく。私はオリエンタルをそこまで弾き込んでいなかった。
そのせいなのか、ある小節でなぜかまったく違う音を弾いてしまったのだ。それを聞いて動揺した相方も、自分がメロディーのどこを弾いていたのかわからなくなってしまった。2人は必死にテンポと拍子をキープしながら弾きつづけ、繰り返しまで戻った。
演奏後は大笑い。「やっちまったー!」と思いながらも、曲を途切れさせず即興的につないでなんとか復帰したそのごまかし技に対して。
ごめんね。次回はもっとちゃんと弾きます。
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by yt-aoki | 2007-02-12 14:36 | 日本打弦楽器協会 | Comments(0)
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