人気ブログランキング | 話題のタグを見る

再びオートハープ

3月17日土曜、静岡までオートハープの集まりに行ってきた。

オートハープも箱の上に金属弦を張るという点ではダルシマーと同じ。その弦をはじく楽器をプサルタリーというが、オートハープには弦を押さえるバーが付いている。例えばCと書かれたバーを押して弦をかき鳴らせば、CEGというCのメジャー・コード(ドミソの和音)だけが鳴るというもの。ギターは必要な音を作るために、指のポジションを覚えなければならないが、その必要がないから、初心者でも歌の伴奏などにすぐに使うことができる。

昨年のダルシマー&オートハープ・フェスティバルで知り合ったオートハープ奏者の持っているダルシマーの弦が切れてしまっていると知り、夏の合宿に来ていただいた。それ以後も時々情報交換をし、秋にもご案内をいただいていたのだがその頃は忙しく、静岡まで楽器を持って行く気力が出なかった。ところが今回の日程は、元の予定がキャンセルになったまま空いていたのだ。ちょっと思うこともあって、ダルシマーは持たずに参加することにした。

最初にオートハープを、初心者でもすぐに使える簡単な楽器のように書いたが、ここに集まっている人たちは違う。コードだけでなくメロディーまで弾いてしまう。そういう人たちが何人もいることは、美野里のフェスティバルに参加して以来知っていたが、すごいと思う。それにしても、この楽器も、ダルシマー同様知られていないのだ。そして、数少ない愛好家たちが、ネットワークを形成している。その状況も、ダルシマーと同じだ。

ただ、もしかしたらオートハープの方が、ダルシマーより愛好家が多いのかもしれない。今回はアメリカからの先生を囲む集まりだったのでその方と話してみたところ、アメリカではオートハープよりダルシマーの演奏家の数が圧倒的に多いそうだ。

ダルシマーと大きく違う点は、多くの人たちが歌いながら演奏することだろう。ダルシマーを弾きながら歌う人もいなくはないが、数は少ない。だからレパートリーも、歌の曲が少ない。そういう点で、歌を歌いたい人にはよい楽器かもしれない。楽器の大きさはオートハープの方が小さいが、あれだけの弦を張っていたら、重さはあまり変わらないだろう。

さて、今回私が出かけた理由は、私を誘ってくれた人が考えていたことと同じだった。
ダルシマーとオートハープで一緒に何ができるかを探りたい。
5月末のダルシマー&オートハープ・フェスティバルまではまだ間がある。
今年は、ダルシマーとオートハープのアンサンブルが実現するかもしれない。
by yt-aoki | 2007-03-18 10:31 | イベント・コンサート
<< スイスからの手紙 カントリーのライブ >>