ほっとする音楽・音楽する楽しさ

Gruppe 和 サロン・コンサート終了。たった20分の演奏なのに、1年に1度の大仕事を終えた気分。そして出来は、反省点が多々、多々、タタタ。

フォーレのドリーのようなピアノ曲をダルシマーにアレンジしても、半音階的な動きは難しいばかりでミスが多くなる。そしてダルシマーの音を打ち間違えるということは、たいてい隣り合う2度上か下の音を鳴らしてしまうということだから、消えない不協和音を作り出すことになるのだ。出来る限りそれは避けたいが、練習が足りていない。そんなフォーレを「大好きな曲で、とても楽しみにしていたのだけれど、本当に良かった」などと言っていただくと、うれしい反面、ズキ!ズキズキ!! 胸に刺さるというよりは、舞台衣装で露わになった肩から背中のあたりを、たくさんの針で刺されているような感じがして、小さくなってしまう。

バッハはインヴェンションの10番を選んだ。テーマの3度の動きがダルシマーにマッチしていると思うのだが、4小節のロールが右手パートにはきつかったようだ。

プレトリウスのクーラントを舞台で演奏するのは2回目。なのにあの余裕のなさは、何なのだろう。今回初めて演奏したセルビアの9拍子の曲と、ブルガリアの7拍子の曲は、例によって勢いで弾ききった。本当はもっと詰めるべきなのだが、時間切れ。

そんな中でほっとするのが、ダルシマーでよく演奏される小さな曲。今回は、カロランの
Eleanoa PlunckettとBridget Cruise 3rd Airを2人で弾き分けた。どちらも16小節の曲だ。では何故そういう曲だけで構成しないのかというと、せっかく声をかけてくださったクラシックのコンサートなので、この機会にクラシック・レパートリーを増やしたいと考えているから。それは、他の場所で演奏するときも同じ。この会場なら、このようなお客様なら、私達好みのものだけではなく、共有できそうなこの曲は入れようと考える。それだけのこと。

今回はっきりしたことがひとつある。
私達が舞台上でどんなにドキっとしたり、ヒヤっとしたりしていても、それは私達の間だけのことで、客席へは、相方の音楽することが楽しくて楽しくてたまらないという気持ちだけが伝わっていくようだ。それで実際の音以上に良い印象を残すらしい。そして彼女は逆に、客席の深い感動を感じ取る。共感してくれた人がいるあたりから、熱い思いが返ってくるという。それは個人を特定できることもあるようだが「あの辺と、この辺」といった感じでわかるという。

このデュオの次の演奏は美野里。また新しい曲を考えている。
[PR]
by yt-aoki | 2008-05-08 18:43 | イベント・コンサート | Comments(0)
<< 自然館の初ライブ 5月の自然館 >>