カテゴリ:楽器( 44 )

日本の博物館にあるダルシマー 1

c0055046_13364210.jpg
この画像は国立音楽大学楽器学資料館の許諾を得て使用しています。
無断転載を禁じます。
I use this image with the permission of Gakkigaku Shiryôkan, Kunitachi College of Music. It may not be reproduced without permission of the copyright holder.

というわけで国立音楽大学の楽器学資料館の所蔵楽器の中からひとつ紹介したい。
この写真の楽器、登録の名称はサルテーリョ Salterio で、1672年イタリアとしか分かっていない。
バチも附属していないため、弦をはじいて演奏されたものかもしれない。

同じような形の楽器は、《ニューグローヴ世界音楽大事典 The New Grove
Dictionary of Music and Musicians》に図が掲載されており、その図の出典は《音楽芸術辞典 Muzijkaalkunst-Woordenboek》(Amsterdam, 1795)と書かれている。

こちらの楽器学資料館はほかに、サントゥール、揚琴、タイのキム、ツインバロン、スイスのハックブレット(Johann Fuchs, 1990)を所蔵しているが、改修工事のため、
2017年3月末まで展示室を閉鎖している。

[PR]
by yt-aoki | 2016-08-30 14:36 | 楽器 | Comments(0)

一見の価値あり

8月27日に静岡で開催されるイベント、
ハンマー・ダルシマーミュージックホリデーin 静岡、
この特設サイトに集められたダルシマーの動画がすごいです。

あまりに数がありすぎて、どこまで見たのやら、何を見たのやら、わからなくなってしまうくらい。現在楽器カテゴリに53のエントリーがあります。

しかも私が昔探した時、よくわからなかった民族楽器としてのダルシマーが本当によく集められています。

7月中に世界を一巡したように思っていたら、日本の有名な音楽が始まりました。
これからもまだ増え続けるのでしょうか? 楽しみです。


8月は自然館のBGM演奏はお休みです。
South Windと、ハートストリングスの一部メンバーで、ハンマー・ダルシマーミュージックホリデー in 静岡に参加させていただきます。


[PR]
by yt-aoki | 2016-08-07 18:05 | 楽器 | Comments(0)

Dulcimer Education Pack

昨年のDulcimer World Congressとその直前に開催されたNonsuch Dulcimer Clubの年次大会からの成果として、Dulcimer Education Packが公開された。

http://dulcimer.org.uk/schools/index.html

英語は苦手という方も、いろいろ動画へのリンクもあり楽しめるのではないだろうか。

例えばWhat is a Dulcimer? というカテゴリーの中には、Where Can I Hear the Dulcimer? というページがあり、クリックすると、日本ではあまり語られてこなかった(ように思う)有名な映画のタイトルがあったり、ローリング・ストーンズのBrian Jonesが、エレクトリック・アパラチアン・ダルシマーを演奏している映像へのリンクがあったりする。Activity Ideas and Lesson Plansでは、タブレットで使えるアプリが紹介されている。

Dulcimer Musicというカテゴリーの中には、大会での全員合奏曲Bluff King Hal のガラ・コンサートでの演奏や、ダンスの映像、楽譜がリンクされている。(日本人は人の陰に隠れてほとんど見えないが、参加していた者としては、舞台の中ほどで演奏していたときの感覚が蘇る。)

後で探さなくてもよいように、メモとしてここにしるしておこうと思う。

[PR]
by yt-aoki | 2016-01-30 18:50 | 楽器 | Comments(0)

TOKUGAWA IEYASU

羽田空港に美術館があるなんて、知りませんでした。
そこで現在開催中の第十九回企画展 徳川ミュージアム所蔵品精選「TOKUGAWA
IEYASU 天下泰平の軌跡」に琉球楽器の洋琴(夜雨琴)が展示されていると知り、行ってきました。

この楽器は2007年に「大徳川展」に出展されていたのですが、見逃していました。
その時のことをこのブログに書いています。→こちら

琉球楽器の洋琴は、もうひとつ名古屋の徳川美術館が所蔵しています。
それを見に行ったのは、2008年のことでした。
その時のことも、このブログに書いています。→こちら

今回の企画展、ネット上に目録が公開されています。

12月13日まで、入場無料です。
[PR]
by yt-aoki | 2015-12-04 23:23 | 楽器 | Comments(0)

sayuri dulcimerと再会

c0055046_10402455.jpg
この写真を撮影したのは2003年6月。楽器を見せていただき、チューニングをさせていただいた。この楽器にはSAYURIと持ち主の名が刻まれているが、どなたが作られたものか、東京のデパートの木工展のようなところで購入したということ以外わからなくなっている。当時の私の活動は「ハートストリングス」というグループでの練習会だけであったので、練習会日程をご案内して見学に来ていただいたが、先輩が後輩に、知っている者が知らない者に教えあうというスタイルでは習得できないと思われたようで、一度の見学でそれきりになってしまっていた。

長い年月が流れたが、関係者の方たちに送り続けている練習会案内を読んでくださったようで、先月の初め、練習会場を紹介できるかもしれないとのメールをいただいた。それはこの写真を撮影したのとは違い、現在の私の住まいからもそれほど遠くないところだった。まずはその場所を見せていただいて話すうち、この年月の間に変化したお互いの境遇を知ることになる。バリバリのキャリア・ウーマンだったSayuriさんはリタイアし、ヨガの先生をしている。私はハートストリングス以外の演奏活動が増え、求められれば教えることもしている。そしてSayuriさんは、そこを練習会場にする前に、私から習うということを決めた。

そして昨日の初レッスン、12年ぶりにチューニングしたsayuri dulcimerはひどい狂いもなく、楽器の反りもなかった。チューニングをしながら音の配置を覚えていただき、メリーさんの羊や、きらきら星といった簡単な曲を弾いて、同じ音が2箇所にある場合もあるというダルシマーの特性を知ってもらう。ダルシマーにできること、難しいことや、この楽器にはない音のこと、調を変えたりアレンジをすることで弾ける可能性があることなどをお話しし、ハートストリングスのレパートリーを次回まで練習してもらうことにした。

大切にはされていたけれど、演奏されることのなかった楽器が、楽器として鳴らされるようになる。そのお手伝いができるのは幸せなことだ。

[PR]
by yt-aoki | 2015-08-12 11:38 | 楽器 | Comments(0)

初心に帰る?

6月から自然館での演奏は、私が最初に手に入れたダルシマー(右にある写真の楽器)を使っている。

ダルシマーの面白さに取り付かれたのはこの楽器に出会ったからだ。

先生も先輩達も、もっと大きな楽器を使っていた。アメリカではこの12/11(左側が12コース、右側が11コース)は入門用の楽器とされている。けれど私は、この2オクターブ半の音域で十分楽しめるし、余計な細工をしない、原点ともいえるこの楽器を楽しんでいた。それに仲間がいたから、先生のように一人で伴奏を入れながら弾けなくても、何人かでパートを分けて弾くことで、音楽の厚みを増すこともできた。

それが、デュオを組みたいと思ったとき、レパートリーの幅が広がって、さすがにこの楽器では対応できなくなり、3オクターヴの楽器を購入した。それでもやはりこだわりがあったので、最低音から最高音までの音をすべて持つ楽器ではなく、12/11と同じような全音階的楽器にした。そのままソロ活動も始めたので、私のアレンジはDusty
Strings のD35という楽器用になっている。そしてD35が私のメインの楽器となった。

それが6月からの演奏は、最初の小さな楽器ですることになったのだ。しかも忙しくて十分な準備もできないまま。弾き始めて「あっ、音が無い」なんてこともしばしば。低音がたりないので、いつもの調ではうまくいかず、2回目に4度上げて弾いてみたり、スリリング。

昔友達に、バッハを弾いていたら、このG#だけが1箇所ないんだけど、どうしたらいいだろう?と相談されたことがあった。「弾いた振りしとけば?」と答えたけれど、まさに今の私が「弾いた振り」。それほど重要ではない音は、半音ではなく全音の動きに変えたりするけれど、肝心な音がなかったときはちょっと間抜け。それでも小さな楽器でどこまでできるか、しばらく試していきたいと思う。
[PR]
by yt-aoki | 2013-07-01 01:14 | 楽器 | Comments(0)

切った、あるいは切れた!

愛用のDusty Strings D35の弦が切れてしまった。

このところいろいろポップスを試している。D35はクロマチックではないので、移調しなければならなかったり、移調しても音が足りなかったりする。その曲も1音だけ、下の
B♭が欲しかった。

D35は、というか、ダルシマーの音の配置の法則に従えば他メーカーの15/14の楽器でも、下のBは2箇所にある。それならそのうちのひとつを半音下げてしまえばよい。そう思って弾きやすさから高音ブリッジにあるBを半音下げてみた。

(よしよし、これでよい。)

しかし他の曲を弾くときに気をつけなければならない。とりあえず今日もランチタイムに演奏するから今は元に戻しておこう。そう思って上げたら、2本目がいきなり切れた! リン青銅の.020インチ、一番細い弦だ。

しばし呆然! 通常切れたらMさんに連絡して手持ちを分けてもらうのだが、この弦は持ってなかったような気がする。メーカーから取り寄せ?

すぐにウェブサイトを開き、申込方法や価格を調べる。
オーダーフォームに記入してファックスかメールでとある。
支払い方法の欄にクレジットカードの番号を記入してファックス送信するのが簡単で安全だ。

切ったのは1本だが、念のため2と数字を入れて、送料はアメリカ以外の場合は問合せよとあるのでこちらのメールアドレスを記載し、国際ファックスを送る。

ところが、応答なし!
どうしよう? メールでクレジット番号を送ることは避けたい。
もう一度番号を確認すると、ひとつ数字を間違えていた。再送信成功。

次の不安は、私の手書きのメールアドレスを正しく読み取ってもらえるかどうかだ。
もし1日待って返事が来なかったら、メールで問い合わせた方がよいだろうな・・・とアメリカからのメールを待っている最中に、突然メールの送受信がおかしくなった。
サーバーにアクセスできない。あれ? 私何かした? パスワードを求められ、入れてもエラーが出るだけ。

あれこれいじってわからなくなって、プロバイダーに問合せをしようとウェブサイトを開いたら、なんと「障害発生中」の文字! 長年使ってきてそれほどトラブルなく来たのに、今回は数時間におよぶ障害だった。

木曜の午後から金曜にかけての障害。金曜の午前には復旧しているように見えたが、私が送料に関するメールを受け取ったのは日付が変わる頃だった。2種類の提案が送られてきた。本番は4月以降だし、遅い方でよいかな?と返信を書き始める。

「返信ありがとうございました。The First Class International Mailでお願いします。毎週木曜に演奏していますが、コンサートは5月です。リン青銅弦を張るのに時間がかかることは知っていますが・・・」このリン青銅という言葉の綴りをオーダー・フォームに探して仰天した。スチール弦のところに2と書いてある!

「すみません、間違えました。スチールではなくリン青銅です! D35の高音ブリッジの
F#とB音の.020PBです!」

3オクターヴでクロマチックのRizzetta Standardというスタイルのダルシマーが一番使われている。けれど私はエキストラ・ブリッジのないD35が好き。もともと初心者用の12/11という楽器でもこんな曲がこんな風に弾けると探求するのが楽しかったから、制限があっても小さくて軽いD35でできるアレンジを考える。たまにどうしても音が欲しくなると、今回のように別のところに作る。でもこのB音を変えるのはやめておこう。

メールにD35という型番を書いたので、もし興味があればとYouTubeチャンネルへのリンクを貼っておいたところすぐに返事が来て、オーダーの変更は問題ないし、
YouTubeの演奏を楽しんだ、私達のダルシマーがこんなに美しく演奏されるのを見たり聞いたりするのはとても励みになる、といううれしい言葉が添えられていた。

後は弦の到着を待って、張るだけ。
といってもそれがまた面倒だけれど・・・
[PR]
by yt-aoki | 2013-02-02 16:17 | 楽器 | Comments(0)

Chord Zither

2008年6月、打弦ではなく多弦の会を開いたときに出会った楽器。

c0055046_17462686.jpg


この楽器が気にかかる。

同じときに登場したフランス・シター

c0055046_17481241.jpg


この左側だけのような楽器。

次に出会ったのはウィリアム・メレル・ヴォーリズ展(2009年6月汐留ミュージアム)。
本棚の上に置かれていた楽器のキャプションには、
1901年アメリカ・シュトラウス社製のクィーン・チターとキャプションがあった。

ライプツィヒの楽器博物館が出しているZithernという本にあったのは、
Gitarrenzitherというフランス・シターの原型のような楽器。1910年ごろのベルリンとニューヨークにあったMenzenhauer & Schmidtという会社のもの。

そして今年、Dulcimer Players Newsを整理していて、2010年の秋号にその楽器をみつけた。
予想に反して、楽器を横向きにし、右手に持ったピックではじいているようなその楽器は、スウェーデンのCittraだった。さっそくswedish cittraを検索する。

ドイツのAckordcittraとの関連を指摘する記事があった。けれどこのつづりはスウェーデン語のようだ。ドイツ語だとAkkordzitherかな?

ところでフランス語でzitherはどう綴るのかと調べていたら、cithareだった。
フランス語のWikipediaのcithareの項に出ていたのは、Gitarrenzitherと同じような、装飾の多い楽器。英語でchord zitherと検索しても、ドイツ語のAkkordzitherで検索しても、同じようなもの(左側がコードで右側に旋律用の弦を張った楽器)しか出てこない。

確かにYouTubeにもこの楽器を伴奏に歌っている映像があるのだが、楽器の詳細がわからない。

いろいろ調べていて唯一写真が出てきたのは、日本の「ハープとチター」というサイトだった。けれどこんなに重厚じゃない楽器が、もっと普通に使われていたのではないか?

例えばヴォーリズ。1880年アメリカカンザス州生まれ。1900年にコロラド・カレッジに入学し、YMCA活動を開始する。1902年に外国伝道への献身を決意し、1905年に来日。彼のクイーン・チターはおそらく賛美歌の伴奏に使う楽器として持ってきたのだろう。

もしかしたらさまざまな名前の類似品があって、簡単に入手できたのに、すぐに忘れられていった楽器なのではないか?と想像がかきたてられる。ますます気になる。
[PR]
by yt-aoki | 2012-08-02 18:58 | 楽器 | Comments(0)

ウクライナ?

またまた健さんから紹介していただいた動画。



この楽器で一番目につくのが、右側の音が高いということ。
よく鍵盤楽器奏者に言われる「なんで左が高いの?」に答えるというか、作ればよいということだ。

そしてこの動画を見て、聞いて、考えた。
ダルシマーの音を一音変えれば、似たものができるかも。
やってみたのが、この動画。



ジプシー音階とかジプシー短調とか言われる音階がある。
ドレミで言うと、短調なのでラから始めて
ラ シ ド レ# ミ ファ ソ# ラ  と レ と ソ にシャープがつく。
この音階を特徴づけているのが、ドとレ# ファとソ#の増2度という音程だ。
この音階は19世紀の作曲家たちに、ハンガリー風と思われてよく使われたそうだ。(実際にはハンガリーのものではない。)

ダルシマーのd の音をd#にしたことで、この音階の最初の5音が弾きやすくなった。
+が長音階の始まりを示すマーク(私のダルシマーで言えば白)とすると

e (ラ)       | a (レ)
d (ソ)        + g (ド)
c#(ファ#)    | f#(シ)
b (ミ)       | e (ラ)
a → a#(レ#) + d → d#(ソ#)


そしてこの5音は、ユダヤの音階である。(参照:茂木健著『フィドルの本』音楽之友社、1998) 
ダルシマーがいろいろな地域に広まるにつれ、チューニング法を変えてきたということがよくわかる。演奏中にそうそう変えることはできないけれど、一音変えただけで、違う色が聞こえてくるのは面白い。

さて、最初の動画、タイトルはHutsull Tsymbaly from Tjacivとあり、楽器はウクライナのtsymbalyだと書いてある。それではUkraineとtsymbalyでYouTubeを検索したらほかにも出てくるだろうと思ったが、これと同じ右側の音が高い楽器はないようだ。

HutsulはウクライナのCarpathian山脈にあり、音楽とクラフトで有名なところらしい。

→ Authentic Hutsul Music from the Ukrainian Carpathians
[PR]
by yt-aoki | 2012-05-11 13:16 | 楽器 | Comments(0)

アメリカの古いダルシマー

健さんが紹介してくれた動画。


この動画はずっと演奏している手を映してくれているので、チューニングの違いがよくわかる。

g | c
            d# |
f | b♭
           c# |
e | a
           a#? |
d | g
            g# |
c | f
           f#?  |
b | e
            e |
a | d
            d |
g | c(中央)
             c |(中央の1オクターヴ下)
f# | b
             b |
e | a
            a |
d | g
            g |


こんな感じかな?(実音じゃないです)「?」をつけたところは想像です。
というか、ブリッジ間の関係を1オクターブにチューニングするなら、こうすると使いやすいかもという願望もかなり入っています。高音ブリッジは原則どおりの配置だし、11コースでこれだけの音域が得られるのは良いな。この配置の楽器が欲しくなりました。

dulcimer tuning
[PR]
by yt-aoki | 2012-05-02 12:26 | 楽器 | Comments(2)