カテゴリ:揚琴( 4 )

音に色を感じる人たち

先日の張林さんと二胡の王霄峰さんのコンサートでは、張林さんの「僧侶と紫陽花」という新曲が披露されたが、それにまつわる解説は、まさにああいう場にいないと体験できないものという感じで興味深かった。

「僧侶と紫陽花」は、鎌倉のあじさい寺として有名な明月院へ行った時のこと。それもいいかげんな時間に行ったら、夕方ですでに閉門してしまっていたのだそうだ。それでもなんとか中が見えないか、覗こうとしたという。そういう印象深い体験が残って音楽になっていくのだろう。

二胡のパートは、実は二胡よりも、インドのサーランギという楽器をイメージし、インドのラーガも取り入れているという。

王さんの側からすると、楽譜がファックスで送られてきて、それをそのまま練習してしまったが、もう少し張さんの音を聞いてから練習した方が良かったと思ったそうだ。コンサート当日、2人は初めて合わせる。

曲の構成を修正しながら、ある部分をカットしようかという話になったとき、王さんはその部分を弾いてみて
「でもここは青い色を感じるから残そう」と言ったそうな。
それを聞いた張さんは鳥肌がたった。「それが紫陽花の色」

張林さんのコンサートには何度か行っているが、張さんの曲を聞いた記憶はあまりなかった。それで、こういう解説を聞くうちに、張さんという人はどういう曲を作るのだろうかとさらに興味が湧いてくる。

実際に演奏が始まってみると、明月院という日本でも、サーランギというインドでもないし、中国という感じでもない、インターナショナルというよりは、無国籍というか、どこにでもありそうな民謡のような素朴さというか(それは決してどこかで聞いたような曲という意味ではなく)、とにかく一番心に残ったのは優しさ。とても優しい曲だった。

後から王さんが青を感じたところを弾いてくれたが、凡人には言われてみればそんな感じもするという程度にしかわからない。真剣に曲に取り組んでいると色も感じるのだろう。

他の曲についても2人の話は面白かった。アルベニスの「アストゥリアス」(この揚琴ヴァージョンは良い!)と四川の「将軍令」についてもそうだったが、楽曲の解説ではなく、音楽と向き合っている中から感じ取ったことを話してもらうのは楽しいことだと知った。
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by yt-aoki | 2010-12-11 23:30 | 揚琴 | Comments(0)

郭敏(グォ・ミン)さんのコンサート

チラシが届きました。

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このあいだ、総会会場から自転車で颯爽と帰っていったのとは別人じゃぁ。

会場のオフィス設計ホールは
東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー34F
地下鉄南北線・六本木一丁目駅・改札直結

予約・問合せは
(株)オフィス設計 電話:03-5545-1101
FLTRA OFFICE 電話:090-2265-3957(本多)

会場はビルの34階、見晴らしがよいそうです。
200席くらい用意するとか。

郭敏さんのコンサートは、小さな会場だと結構早くに完売します。
興味のある方はお早めの予約をおすすめします。
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by yt-aoki | 2010-08-01 00:37 | 揚琴 | Comments(0)

明清楽の洋琴

今日は朝からドイツ語と格闘した。ドイツ語を読むのは、ほとんど学生時代以来のことだ。

次のジャーナルに明清楽の洋琴についてまとめるつもりで、今週初めから準備を始めていた。そろそろ外国人が見た日本の楽器について読み直さなければと思っていたのだが、以前にコピーを取り寄せていながら、ドイツ語であるためにほとんどあけても見なかった資料があることを思い出したのだ。昨日それを出してみると、豊富な、とても几帳面に描かれた図版の中に洋琴を発見。さすがに夜は疲れていたので、今日から読むことにした。

しかしこの著者っていったいどんな人?
それを知るために、公共図書館へ行ったが、朝1時間、午後1時間読んだだけで疲れた。
頭が働かなくなってきたので、ちょっと中断しているところ。

この図にはとても興味深いものが描かれている。
以前から、揚琴の伝播とその時代を見ることで、揚琴の変化がわかるのではないかと思っていたが、そんなことにも関わるかもしれない。

明日は練習会。なんの準備もしていない。
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by yt-aoki | 2005-08-27 20:56 | 揚琴 | Comments(0)

揚琴のCD

先日、日本打弦楽器協会に入会された張林さんのCD、

中国の美音~揚琴(Yang qin) / 張 林(Zhang Lin)
SONY SRCR 9353

を聴く。いつごろ入手したものか忘れてしまったが、現在は廃盤だそうだ。
中国の伝統曲と言ってよいのかどうかわからないが(揚琴が中国に到達したのは明末清初といわれるが、現在のような大型の楽器に改良されたのは20世紀に入ってからであるし、ソロの曲が作られるようになったのも、20年くらい前からと聞いた覚えがある)、古曲、民間曲に、伝統的手法で作曲された曲が8曲収められている。

同じく日本打弦楽器協会に入会された金亜軍さんのCD、

唐人(Karabito) / 金 亜軍(Kin Agun)
KACD001

も聴く。こちらは金さん自身の作・編曲によるものばかり。金さんは1990年の来日後、名古屋芸大で作曲を学ばれている。張林さんとは違う新しい世界が広がる。

もう1枚、やはり日本打弦楽器協会会員のウェイウェイさんのCD、

China rose(薔薇) / Wei Wei
東芝EMI TOCT25446

も聴こうと思ったが、これは誰かに貸してしまったようだ。
最近私の周りには揚琴奏者が増えている。
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by yt-aoki | 2005-02-11 15:13 | 揚琴 | Comments(0)