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ウズベキスタンの楽器

先日の「フォーラム:打弦楽器 を作る・直す(2)」の日(あの日は楽しかった、楽しかったけれど疲れて、その後はすぐにジャーナルの発送作業があったりして、結局何も書かずに今日まで来てしまったが、そういえば中身の濃いジャーナルのことも書いてない!)、ある人がCDを1枚持ってきてくれた。ビルギットさんが演奏しているという。借りて帰ったのにそのままになっていたのを今日思い出して聞いてみた。

面白い。こんなCDがあったなんて。
タイトルは、Usbekisch Bayerischer Dialog ウズベキスタンとバイエルンの対話?
サブタイトルは、Traditionelle Musik aus Usbekistan und Bayern und Kompositionen von Peter Kiesewetter ウズベキスタンとバイエルンの伝統音楽と、Peter Kiesewetterの作品。Peter Kiesewetterというのは1945年生まれの作曲家だ。1999年にミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院で行われたワークショップのまとめらしい。ウズベキスタンとバイエルンの音楽が交互に入っているし、一緒にKiesewetterの作品を演奏している。

ウズベキスタンの演奏家はSogdianaという民俗楽器の室内オーケストラ。
バイエルンの演奏家はGeorg Glasl-Quartettという四重奏で編成は、ツィター(Georg Glasl)、ハックブレット(Birgit Stolzenburg)、ギター(Sepp Hornsteineer)、ヴィオラ
(Kelvin Hawthorne)。

ウズベキスタンは中央アジアにある旧ソ連邦の国。文化的にも地理的にもイランに近く、その音楽はアラブやトルコに似ているが、ウズベキスタンのダルシマーはTchangといって、イランのサントゥールよりも中国の揚琴に近い。Paul M. Gifford氏もその著書の中で、Tchangを揚琴族として扱っている。ヨーロッパから中国に入った矢印を、タジキスタンからウズベキスタンまで伸ばしている(彼の本ではchangと記載)。

ウズベキスタンはそんな国、丹念に調べればダルシマーがあるはず、と思いながら聞き流していたが、Sogdianaの演奏者の中にはTchangの演奏家がいる。パンフレットの写真の中にもビルギットさんのザルツブルグ・ハックブレットとは違うダルシマーがある。

これがTschang?
思わずビルギットさんにメールを書いた。返事を待つまでもなく、これがウズベキスタンのTschangなのだろう。それがどんな楽器であるか、どういう音の配列かは、ハックブレット奏者であるビルギットさんに聞くのが確かだ。

ただ私、数あるダルシマー族の仲で、ツィンバロムと揚琴は不勉強でよくわかっていない。中国から広まったダルシマーを知るためには、もう少し揚琴を知らなければならない。
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by yt-aoki | 2006-02-26 00:44 | 楽器 | Comments(1)