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教えるということ

遠方までレッスンに行ってきた。

私のスタンスは基本的に「クラブでみんな一緒に練習しましょう」だった。私たちのクラブの先生はデイヴ・ニーマンだ。彼がいない間、みなで助け合って練習している。

けれど最近、レッスンを受けたいという人が出てきた。私自身たいして弾けないのに人に教えるなんてと思っていたが、その人を長い間放っておいたので申し訳なく思い、また近隣でまったくの初心者に教えることをし始めたので、出張レッスンを引き受けた。

多分相手によって違うと思うのだが、彼女の場合、実際にはレッスンというより、サポートとアドヴァイスだ。

まず、切れた弦を張った。これは私自身初体験のこと。(素材はクラブの某氏から提供された。)また演奏したい曲があるというので、そのメロディーに対して、その人の能力に適した伴奏型を考えてあげた。そして、練習する時にはこういうことに気をつけて、この曲はもともと歌なのだから歌うように、人と合わせるときは、その人の呼吸を感じて、などなど。

もちろんチューニングについてのアドヴァイスや、音階の弾き方も話したが、1時間のレッスンの最中話したことは、ダルシマーの奏法というより、昔私が身につけた音楽知識の方が多い。けれどそれだけで彼女は次のステージに進める。

音楽大学を卒業して20数年、卒業と同時に音楽することから離れていたが、他の人たちが知らなかったことを私は身につけていたのだ。それを伝えるだけでその人の役に立つなら、伝えよう。
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by yt-aoki | 2006-03-23 00:47 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)

CWAニュースvol.14/1

CWAニュースが届いた。
いつになく大部(16ページ)、けれどサイズが半分! ちょっと不思議。
北京大会の報告と、増えたメンバーのリストが掲載されている。

International Newsはそれぞれに興味深いが、ずっと気にかかっていたことがこのニュースで確認できた。次回の大会の場所だ。次回の大会はドイツということはわかっていたが、それを提案していた会員の正確な名前もどこで開催されるかがわかっていなかったのだ。

今回はっきりしたことは、開催は2007年、場所はミュンヘンの南方、オーストリアとの国境近くのオーバーアマガウOberammergauというところ。自宅にあった地図にはみつからない。ネットで検索してみると、10年に1度キリストの受難劇を行うことで有名なところだった。

さらにその次はアメリカになりそうだ。こちらは候補地のニュースの方が詳しい。
実は現在その候補地で開かれているフェスティバルに、我々の仲間の一人が参加している。ここは年に何回かフェスティバルを開催し、時には私たちの先生も講師を務めている有名なところなのだ。

そんな先のことと思いながら、エクセルの表を作り、2007年ドイツ、2009年USAと記入した。
その間の2008年に私たちは日本で世界の演奏家を招いての、インターナショナル・ダルシマー・フェスティバルを計画している。日本でのフェスティバルも無謀だが、すっかりドイツとアメリカに行く気になっている自分が恐ろしい。
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by yt-aoki | 2006-03-17 23:43 | 日本打弦楽器協会 | Comments(1)

ウズベキスタンの楽器(2)

ビルギットさんからメールが来た。

彼女はCDの中でハックブレットしか演奏していないけれど、Changの奏者と楽器を交換して、その音や音の配置を試してみたそうだ。彼女のみたところでは、アジアのダルシマー(つまり揚琴)と似ているが、タシュケント近くにある博物館にある楽器は19世紀から伝わるもののようで、彩色や塗装がなく、イギリスのダルシマーに近い感じがしたとのこと。しかもより丁寧に作られているようにみえたという。Paul M. Giffordは揚琴をイギリスから来たものとしているが、彼女はウズベキスタンの楽器も、イギリスのものが中国の影響を受けて、ウズベキスタン風に改められたのではないかと感じたそうだ。

ウズベキスタンのタシュケントの博物館か。
今まで無縁だったところが、興味あるところに変わっていく。
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by yt-aoki | 2006-03-15 23:09 | 楽器 | Comments(0)

ウズベキスタンのCD

ウズベキスタンのChangの音が聞けるのかどうか、CDを探してみた。

3点みつかった。

1つは「小泉文夫の遺産」というシリーズの1枚。

もうひとつは、もともと"Voyage en U.r.s.s."という6枚組みのCDの中の1枚。これは旧ソ連邦の国々の伝統音楽をまとめたもので、この中の"Ouzbekistan ; Tadjukistan ; Georgie"が日本では、「世界民族音楽大集成」の1枚として「ウズベク, タジク, グルジアの音楽」というタイトルになっている。

3枚目はNaxos Music Library にあった。
http://ml.naxos.jp/

UZBEKISTAN
The Music of Uzbekistan - Field Recordings by Deben Bhattacharya

実はこのサイトでこんなにワールド・ミュージックが提供されているとは知らなかった。
15分の無料体験で聞いたが、契約をすると月1,800円。
これはよいかもしれない。
ざっと見ただけでも、ベラルーシのダルシマーもあるし、ツィンバロムもある。
まさにMusic Library、出かけていかず、貸出しサービスを受けずに、自宅のパソコンで聞ける。

この3枚に収められたChangのソロ、3種。結構違いがあった。
中国的? イラン的?
まだよくわからない。
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by yt-aoki | 2006-03-09 01:07 | Comments(0)

世界の民族音楽

「世界の民族音楽―切手でみる楽器のすべて」という本を手にするチャンスを得た。
著者は江波戸 昭氏。今月出版されたばかりの本だ。

思わず全ページをめくる。撥弦楽器も含めると、興味深い楽器が続々と現れる。
ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、ポーランド、ルーマニア。
どれもツィンバロム系の名前を持っている。

江波戸氏はすでに「切手にみる世界の民俗楽器」(音楽之友社、1979)、「切手に見る世界の楽器」(音楽之友社、1987)を著しているが、前者はカラー数ページで切手を参考図版とした楽器紹介の、文章が主体の本であるし、後者はmusic galleryというシリーズの一環で、カラーページと白黒ページが交互に現れるため、せっかくの切手の半数は白黒だった。
それに対して今回の「世界の民族音楽」はすべての切手がカラーで印刷されている。
また「切手に見る世界の楽器」と違い、切手が国別にまとめられている。
国別という点では同氏による「世界楽器切手総図鑑」(日本郵趣協会、1987)と同じで、こちらの方が数が多いのかもしれないが、こちらはすべて白黒で、写真も小さい。

ダルシマー以外では、カンテレに興味を持った。
コクレ、カンクレス、カンネル・・・
ダルシマーのように、同じような名前で、微妙に形の違うものが、さまざまな地域にある。
ヨーロッパには、各地に共通する楽器が何種類もあるようだ。最近はハーディーガーディや、バグパイプの分布が気にかかる。
どの楽器もおそらく旅芸人によって伝えられ、地域地域でその土地にあった変更が加えられ、そのうちに外から持ち込まれた楽器だということが忘れ去られてしまったのだろう。
それぞれの国を代表する楽器として扱われているのを見ると、楽器の起源を求める意義がゆらいでくる。
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by yt-aoki | 2006-03-06 22:49 | Comments(0)