<   2006年 10月 ( 2 )   > この月の画像一覧

交流会

11月23日、久しぶりに日本打弦楽器協会の交流会が開催される。

そもそも協会の交流会が開かれたきっかけは、理事が一新された総会にあった。

日本打弦楽器協会は発足して10年以上になるが、あまり活発とはいえない活動をしていた。なにしろ人手がない。打弦楽器と言ったって、それがなにを意味するかわかってもらえない。そんな楽器だから、日本には演奏家も愛好家も少ない。本当は大きなコンサートをやって、世間にアピールしたいところだが、それもできない。

まるで花がしぼむように、開ききっていない協会の活動が停滞してきたときに、協会の建て直しを図って理事が一新された。新しい理事のうちの何人かは、協会に初めて参加する人たちだった。

その決定がなされた総会も、初めての総会だった。数少ない出席者はみな、理事でなくともこの協会を何とかしたいと思う人たちだった。話し合いの中で「演奏会を開く前に、会員同士どんな活動をしているのかを知るために交流しよう」という提案があり、即決定された。

その後協会は会報の発行頻度を上げ、ジャーナルを出して情報流通を図るとともに、交流会やフォーラムによって、会員同士の親交を深めてきた。しかしこの1年は、楽器作りに関するフォーラムばかりで演奏を披露しあうチャンスがなかったので、本当に久しぶりの交流会なのだ。

打弦楽器というのは、どれも結構大きい。その楽器を持って集まるのだから、それなりにスペースが必要になる。なかなか適当な会場が見つからなかったというのも、交流会が開かれなかった理由のひとつだが、今回はよい会場がみつかった。

珍しいダルシマーも参加する。珍しい組み合わせのアンサンブルもある。
私自身ぜんぜん練習できてないのに、あれこれとアンサンブルを計画している。
充実した会になるだろうという予感はある。できればみんなでセッションもしたい。
聴きに来てくれる人、いるかな?

日本打弦楽器協会交流会
日時:11月23日(木・祝) 午後1時半から
場所:杉並区・永福和泉地域区民センター、第一二三集会室
参加費:500円 
[PR]
by yt-aoki | 2006-10-28 01:39 | 日本打弦楽器協会 | Comments(0)

古道具屋で発見された楽器

先月最後の日曜日、日本打弦楽器協会では、3回目となるフォーラム「打弦楽器 を作る・直す」を開催した。参加者は少なかったが、とても面白い会だった。

いくつかの有益な情報交換があったが、なんと言っても最大の話題は、この楽器。

c0055046_0165282.jpg


ある人によって発見された。

低音弦はギターの弦に張り替えられている、一部の弦は切れている、チューニング・ピンも欠けている、ブリッジの一部が痛んでいる、バチも痛んでいる。それでも興味あるのは、揚琴だとは思うが、とても古い形で、一見タイのキムのようにも見えること。

9コース、9コースで、高音弦は1コース4弦、低音弦は1コース3弦用のピンが打ってある。
高音ブリッジの左右は5度。木製の蓋つき。その蓋を止める留め金と、持ち手の感じから、20世紀の半ば以降、それほど新しくないものであろうと思われる。

c0055046_0425469.jpg


おそらくアジア地域に初めて入ってきたダルシマーは、これくらいの大きさだったのだろう。
最初は中国に入ったと思われる。そして中国から、アジアの各地に伝わった。
中国ではそれをどんどん改良し、中国音楽に合う形に変えていった。
その結果が現在見られる揚琴だ。

中国からアジア各地に伝わった楽器の古い形は、タイ、ヴェトナム、韓国、そして日本に残る琉球楽器に共通するものだろう。この楽器のように、ブリッジは2本だったはずだ。もしこの楽器が中国のものであるなら、いつまでこの形が使われていたのか、大変興味深い。

早速この楽器は協会有志によって、修復されることになった。ブリッジを直してから一部の弦を張り替える。その結果どのような音の楽器になるのか、楽しみだ。
[PR]
by yt-aoki | 2006-10-13 00:45 | 楽器 | Comments(1)