<   2007年 06月 ( 12 )   > この月の画像一覧

ダルシマーに呼ばれる

私の活動が人に知れてきたようで、何かダルシマーに関する問題が生じると、人に紹介されるようになった。しかし、今日ほど近いところに、未完成のダルシマーがあったとは驚き!

先日、出席させていただいたある集まりでの写真を、幹事さんがおくってくださった。添えられていた手紙に「ダルシマーの調弦に悩んでいる人がいます。御相談のメールを差し上げるかもしれません。どうぞよろしくお願いします」とある。何だろうと思いながら、近くまで行く用事があったので、別件の用もあり立ち寄ってみた。するとそこにあったのは、キットを組み立てたダルシマー。

完璧に組み立てられ、弦もきれいに張ってある。それなのに、チューニング・チャートがなかったため、完成させられなかったとのこと。そのキットを売っていた会社は、15年も前のその製品を現在扱っていないため、ネットで検索してもわからないそうだ。

少し小ぶりのダルシマーだ。底辺が80cmくらいしかない。そして、ザルツブルガー・ハックブレットのようにあまり鋭角でない左右対称の形をしていて、1コースに3本の弦が張ってある。ブリッジが1本の棒でなく、ひとつひとつ別れているのも珍しい。しかもそういうブリッジをchessman bridgeといい、チェスのこまのような形をしていることが多いが、これはまるで筝の柱のような形をしている。しかも弦が締められてないので、琴柱のように動くのが面白い。

弦はすべて同じ太さのスチール弦。見ればきちんと下へ下へと巻いてある。学生が作ったものだというが、専門家の指導を受けて、丁寧に仕上げてあるようだ。

ただ、サウンドホールの位置が気にかかる。トレブル・ブリッジの左側は問題ないが、右側のサウンドホールのすぐ近くにベース・ブリッジが立っている。ベース・ブリッジでどのような音を作ろうとしたのかわからないが、このブリッジの左右も5度になるようにしたのかもしれない。(そうすると左右のブリッジの間隔が狭くなる。)

さてこれをどうするか?
弦の太さと長さから音の高さを決めるのか、キットの製作元を探しチャートを入手するのか、あるいは販売元が売っていた完成品と比較するか。
いくつかの方法と、問い合わせるべき人の顔が浮かぶ。
販売元の会社のあるイギリスのダルシマー奏者に問い合わせるのが早いかもしれない。

長い間眠っていたダルシマー。先日の眠り姫は、迷うことなくチューニングできたが、こちらはまだ不明な点がある。製作に関わった人は、もっと早くなんとかすべきだったと言うが、今が最適な時なのかもしれない。

私がさまざまな経験をつみ、問題解決のために動く方法を知るまで、待っていてくれたのかもしれない。ならばなおのこと、この楽器を生かしたい。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-28 01:50 | 楽器 | Comments(0)

弦を張りなおす

Rizzetta Piano Dulcimerのすべてのコースに最低1本の弦が張られてから4日、そろそろきっちりチューニングして演奏できるようにしようと思い、低かった音を上げた。

ところが、弦をはじいていたときには問題なかったのに、バチでたたいたら、今回張った弦のひとつ、C#/Dという弦のC#側がビリビリ鳴ってしまうことがわかった。D側に問題がないので、多分弦の巻き方がまずいのだろうと判断、緩めて巻きなおす。今度は、弦が上がって来ないように、マイナス・ドライバーの先で弦を下へ押さえつけながら巻いてみた。下へ向かって巻くということまではできなかっがた、前回よりは下にある。

弦をたたいてみる。成功!
そろそろ7月15日の練習を始めなければならないので、このRPDはそのままにしてPD-30を出さなければならない。けれどその前にD-35のチューニングもしたいし、眠り姫もそろそろ再チューニングしなければならない。

どれをどこに出すか、また3台並べるのか、まだ決めかねている。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-26 00:07 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)

夏のコンサート

c0055046_17533995.jpg


Violyre と合わせるのは、ピアノ・ダルシマー。
曲目は、3月21日と同じです。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-22 17:59 | イベント・コンサート | Comments(1)

弦を張る

4本目の弦を切った後、ペダルの調整のため、座奏用の高さに変更してみた。
ペダルはこの方が使いやすい。けれど、やはり、わざわざ椅子を寄せて座らなければならないので、チューニングなどの回数が減っている事に気づいた。立奏用にまた変更。

夕方、切れた弦が絡み合っていたのを、長さを計って目印を付けておこうと思い立ち、それをしながら長い弦を短いところに使えるのだと気づく。

私自身が弦を張った経験は1回だけ。そのときはなんとなくチューニング・ピンに弦の先を差し込んで、回していたらできてしまった。今回は、ダンパーがあるので前の時より難しい。それよりまず、チューニング・ピンに残った弦を取り除くことが難しい。

今日は長らく使えなかったテレビの修理に来てもらうことになっていたが、予定時間が午後6時過ぎとのことだった。弦を張ろうと思い立ったのが5時半ごろ。思い立つと、やり始めてしまう。

なんとか1本目が終わり2本目をエンド・ピンにかけたころ、テレビ修理が来てくれた。状況を説明し、修理方針が立ち、作業が始まったので私も作業を再開。修理が終わる頃に、弦も張り終えた。2本とも切ってしまったDも、Cの弦を張ったので音はすべて揃った。

かつて詳細なマニュアルを書いてもらっていた。チューニングピンから2mmくらい弦が出たところで巻き始めるとか、下に下に巻きつけるとか、チューニングピンを回しているのとは反対の手で、弦をたるまないようにしておくとか、やはりそのような細かいことまで出来ない。それでもなんとか弦は張れて、残り2本となった。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-22 01:13 | ハンマー・ダルシマー | Comments(1)

楽器の重さ、そして・・・

練習会に新しいハンマー・ダルシマーを持っていった(ピアノ・ダルシマーではなく!)。
この楽器は、1台目の黒い楽器と同じような、やわなハードケースに入っている。
やわな、というのは、ケースの素材が紙と思われるからだ。

いつもはそのハードケースを肩からかけられるような仕組みをつくってある。けれど、大きさが合わないので、久しぶりに手持ちで行くことにした。シザーズ・スタンドという、4本棒からなる携帯用スタンドもケースに納められる。

駅まで歩くこと10分足らず、電車を2本乗り継ぐ。それぞれ乗っている時間は10分弱。最後の駅から会場までも、徒歩5分足らず。そんなに大変なことではない。ただ、楽器が大きいので、階段がちょっとつらい。

行きはまあまあだった。しかし帰りがつらかった。ちょっと持って歩くだけで、すぐに手が痛くなる。持ったまま替えることもできるが、帰りは結構地面において持ち替えた。

帰宅するや楽器を体重計に載せてみる。10.6Kgあった。その頃になってようやく、重い方のスタンドを入れていたことに気づく。ついでにあれこれ量ってみる。1台目の黒はケースに入れて8.9Kg、これはスタンドを持つ必要が無い。D-35は本体6.2Kg、ソフトケース1.5Kgで7.8Kg、これに軽い方のスタンドを加えて8.4Kgだ。1キロから2キロ程度の差だが、これが大きいらしい。しかも、肩にかけられると、かなり楽になる。

カートに乗せることも考え、何かヒントを得ようと買い物に出るが、適当なものが見つからない。

帰宅して、ピアノ・ダルシマーのチューニングを始め、また切った。4本目。
今回のはうっかり切り。低音部の弦が立て込んでいて、うっかり別のピンを回してしまった。
けれど今回も同じ太さの弦だった。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-18 00:34 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)

中国楽器の改良

「二十世紀後半における中国筝の変遷ー楽器改良を中心にー」という研究発表を聞いてきた。
(6月16日東洋音楽学会東日本支部第32回定例研究会)

揚琴の歴史については、まだあまり調べていない。けれど西洋のダルシマーが中国に到達した頃はまだブリッジが2本の小さな楽器で、それが中国音楽に合わせて改良され、現在見られるような大型の楽器になったことはわかっている。

その揚琴の改良がいつごろ行われたのかということを、詳しくは知らなかったが、どうやら20世紀も後半になってからのことだったようだ。1975年7月4日の朝日新聞に、中国中央楽団が置いていった楽器を弾いている薊けいじさんの写真が掲載されている(「ドキュメント戦後の日本第36巻学術と文化の軌跡」大空社、p323)が、この楽器のブリッジもまだ2本だ。

中国筝の変遷に関しては、発表者が詳しく年表を作成しているが、容易に転調できる筝が開発され始めたのが1957年とのことだった。後から質問者が、モンゴルでは政府決定で楽器改良に取り組んだのが1950年代だったと発言したことも興味深い。社会情勢なども考えると、揚琴の改良も時を同じくしていたのではないかと思われる。

揚琴はもともと洋琴という表記が使われていた。これは文字通り西洋の琴で、海を渡ってヨーロッパから到達した楽器であることを示している。しかしこの楽器が中国にやってきた年代に諸説あり、まだ正確にわかっているわけではない。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-17 01:26 | 歴史 | Comments(0)

最新の一台は

レアもののリゼッタ・ピアノ・ダルシマーに続いて突然やってきた楽器は、
Legend Pathfinder Hammer Dulcimer 15/14
これはFolkcraftというところの楽器で、教則本やチューナーとともにセットで売られているものらしい。Folkcraftは先日切れた弦のことで調べたばかり。

おそらく2001年ごろ輸入されたと思われ、実は、粗大ゴミになりかけていたもの。
私が、自分で所有しているものと、知人宅にたくさんある打弦楽器を借りて、打弦楽器博物館を作りたいと言ったことに対して、これもいかがでしょうかと打診された。

知らない楽器だったので見に行くつもりでいたら、差し上げますのでお届けしますと、届けられた。持って来てくれたのは、背の高い女性だけれど、持ちなれない大きな楽器を持って東京を移動するのは大変だったでしょう。お疲れ様。でも、少し小さいけれど、私たちも月に2回、同じような楽器を持って練習会に通っているのです。

どうやらこの楽器、日本に到着してから1度もチューニングしてもらえなかったらしく、どういう音の配置か想像もできないほど狂っていた。前日と当日の午前中に続けてピアノ・ダルシマーの弦を2本切っているので、こわごわチューニング。幸いどの弦も切れることなく、ほぼ正しい音高になった。弦のさびも1箇所だけで、きれいな眠り姫。

それから2、3日かけて、少しずつ弦を締めていった。そうしながら、さまざまなバチでたたいてみる。このお姫様で、何を弾こう? いろいろ考えたが、そのうち、家に眠っている別の楽器があることを思い出した。10代の頃に買ってもらったクラシック・ギターと、学生時代に奄美大島で買ってきた三味線。う~ん、ごめんなさい。そのうち弾いてあげるからね。

とりあえず眠り姫は、お天気も悪くなさそうなので、明日の練習会でお披露目です。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-17 00:45 | 楽器 | Comments(0)

さらにもう一台

c0055046_2314360.jpg


奥にあるのが、コンサートで使っているD-35
真ん中が、Rizzetta Piano Dulcimer
そして手前が、昨日某所から運ばれてきた楽器
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-13 23:14 | 楽器 | Comments(0)

Rizzetta Piano Dulcimer

また、新しい楽器が到着した。
1996年のSam Rizzettaによるクロマチック・ダルシマー。

ピアノ・ダルシマーはすでに1台Dusty Strings社製のPD-30を持っている。これは2オクターブ半の音域を持つ。最初は人に紹介し、購入のお手伝いをしただけだったが、楽器を見て気に入り、自分用も手に入れた。すでに何回か人前で演奏しているが、ソロ・レパートリーはまだ1曲しかない。

最初のPD-30を買ったときすでに、Sam Rizzetta自身が作った、オリジナルのピアノ・ダルシマーの持ち主が売ろうとしていることを知っていた。けれどそれが大きい楽器であることもわかっていたし、金額的にも即断できないものだった。

ところが最近Dulcimer Players Newsの5月号が届いて、その中に Rizzetta Piano Dulcimer for saleという文章をみつけてしまったのだ。
「まだ売れてなかったんだ!」
すぐに購入したいというメールを書いた。何回かのメールのやり取りのあと、それは6月5日にアメリカから日本に向けて発送された。到着予定は12日。

この週末、所用で金曜日から旅行していた。旅行中も携帯電話で荷物追跡をするつもりでいたが、8日の晩泊まったところは携帯電話の圏外だった。それで9日の昼ごろになって移動した先からアクセスしてみると、すでに成田の通関を済ませた後。これはきっと10日に届いてしまう。

帰宅は10日の18:20、案の定不在配達通知が入っていた。「持ち帰りますので連絡を」とあるが、土日祝は営業が18:00まで。月曜朝連絡して、火曜日到着、予定通りかと思っていたら営業所から連絡があった。おかげで11日月曜、10時半到着。

およそ1時間かけて箱から出し、TriStanderという3本脚を取り付けるための受け具をねじ止めする。とりあえず適当な長さに脚を伸ばし、ダンパーのペダルを取り付けてみる。午後出かける予定があったので、このままチューニングまではできない。ちょっと高さを低くしてみる。ダンパー・ペダルが使えない。

ペダルの調整よりもまず、中央のC音だけでも合わせようと思った。そしてチューニングを始め・・・切った!
おそらく長くチューニングしてなかったのだろう。ほんのわずか巻き上げただけで、切れてしまった。弦はリン青銅。これは切れやすいということを、前から聞かされていたにも関わらず、やっちまった~!

こうなると怖くて他の弦のチューニングが出来なくなる。出かける時間も迫っていたので、とりあえず中断、帰宅してから元の持ち主に報告メール。弦の種類とゲージを聞くとすぐに返信があり、チューニング・チャートが送られてきた。チャートと弦を比較しながら、スチール弦だけチューニング、これは問題ない。とりあえずここまでにし、あとは翌日にする。

12日火曜、2日目。スチール弦を直し、低音の巻弦をチューニングする。これも問題ない。
次は昨日切ってしまったリン青銅弦。少しずつにしようと思うが、またしてもD音を切った。夕方用事があったので、またこのまま寝かせる。

13日水曜、3日目。巻弦はほぼ問題ない。スチール弦もそれほど落ちていない。
怖いリン青銅弦は、1日10セントくらい上げるだけにしておこうと思ったのに、3本目を切った。もう1本のD音。それが切れると同時に、木製ブリッジの上で弦に接する白と黒のプラスチックの棒が飛んだ。これは弦がブリッジからはずれたときになくすことがあるが、ただ弦によって押さえられているだけなのだ。幸いすぐに見つかり保管。

ここまででチューニングできたのは、G2からC3の低音弦とG3、G4からD6の高音弦。
C#3からF#3までの12本もまだ20セント下にしてあるが、それほど問題はなさそう。
問題はもう1本のC4とA3の2本、E4、F4のそれぞれ2本ずつだが、EとFには1段細い弦が張ってある。

いずれにしてもこの弦を調達しなければならないので、切れるならいっそ切れてくれた方が良いと思うが、風船の破裂と同じで、わざわざその状況に持っていこうとは思えない。

スタンドの高さとダンパーペダルの調整もまだできないし、この楽器が使えるようになるまで、まだしばらく時間がかかりそうだ。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-13 16:43 | 楽器 | Comments(1)

チャペルコンサート

東京の立川よりもさらに西の昭島市にある、フォレスト・イン 昭和館というホテルの、ガーデンチャペルで開かれたコンサートに行った。郷愁のツィンバロンというもので、打弦楽器見本市で演奏した3人が出演した。

平日の昼の2時、Newsletter号外としてお知らせしてみたが、そんな時間になかなか来てもらえるものではないだろう。コンサートがあることを知らされたのも、5月の終わりに なってからだった。それでもそこそこ客席は埋まっている。

プログラムはクラシックからポピュラー、日本の曲まで多彩。平日の午後、チャペルの後ろに広がる森をガラス越しに見ながら聞くには、軽く心地よい選曲だ。

この3人の組み合わせがまたよい。もちろん3人がツィンバロンを弾くが、3人のうち2人がピアノを弾き、2人がパーカッションを弾く。ツィンバロンをピアノ伴奏でというスタイルだけでなく、そこにパーカッションが加わることで、ラテンのリズムが鮮明になり、波の音がイメージをかきたてる。しかも、ツィンバロム、ピアノ、パーカッションが固定していないのがよい。そこにまた、音楽の広がりが生まれる。

来月は私も、四谷の小さな教会のコンサートに出演する。
チャペルコンサートに教会コンサート、そして協会コンサート、
なんだか紛らわしい。
[PR]
by yt-aoki | 2007-06-11 20:26 | 日本打弦楽器協会 | Comments(0)