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12月の自然館

12月の自然館は木曜日です。
12時半から約1時間のBGM演奏をいたします。
12月25日には、ハープと共に、クリスマスの曲を中心に演奏する予定です。
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by yt-aoki | 2008-11-26 23:46 | イベント・コンサート | Comments(0)

打弦楽器フェスタ

このブログを訪ねてくださる方々(いつの間にか総計で10,000を越えていました)は、おそらく16日の「打弦楽器フェスタ」について私が何を書くかを興味を持って待っていてくださることだろう。そう思いながら、まとめに迷い、書けずにいた。対象が関係者に限定されていれば「お疲れ様でした」だし、来場者に向かってならば「ありがとうございました」になるが、開催は知っていたけれど、その場へ足を運ぶことが出来なかった方々への報告は?

率直な感想は、「案外できるものだ」。アマチュアで20年以上も演奏活動を続けている人がいる一方、「還暦近くなってからの初舞台」の人や、楽器を習い始めて3年の少年がいた。一番短いのは私のシュタイリッシェ・ハーモニカ歴3ヶ月で、合わせ練習3回。いや、今回が3回目のステージとなったリュミエールで、昨年と今年の美野里ダルシマ&オートハープ・フェスティバルでの演奏曲目から3曲を選び、メールで打合せはしていたものの、リハーサルが初合わせ。これがピアノだったらば発表会にもならないだろう。

けれど結果としてできたことは、決して発表会ではない。もちろん演奏レベルはさまざまで、自分が「下手だ」と自覚している人もいるし、落ちたり止まったりした演奏もあるが、それでも伝えたいことは伝わったと思う。それはなぜかといえば、コンサートのコンセプトがはっきりしていて、日本に定着しなかった打弦という発音原理による楽器の多様性を見て楽しんでほしいということを中心にプログラムを組んだからだ。そしてもうひとつ、私達はこの楽器が好きという熱意。別にプロになるつもりはないけれど、この楽器が大好きというこの熱意は、共演した別の楽器、オートハープやシュタイリッシェ・ハーモニカも同じだった。

できることはできたが、実際には大変な部分もあった。何しろ10分しか演奏されない楽器が10台以上ある。出し入れに時間がかかるし、多くの楽器がスタンドと一緒に動かせない。また4人がかりでなければ動かせない楽器もある。もう少し裏方に人が欲しいし、もしこれが有料のコンサートとなれば表方にも人が必要になる。そういうスタッフをお願いするのもなかなか難しい。結局、さまざまなイベントに参加してくれる顔見知りに声をかけることになるので、いろいろな人が参加してくれる小さなイベントの積み重ねも必要だと痛感。

最後の会長挨拶に、1994年に協会を作ってから、みなさんの努力でここまで大きくなったのだと実感しているとのお言葉があった。10年目に大きく組織が変わり、目指せ会員50人は2年でクリアし、今は70人。まだまだ小さいけれど、楽器の種類が増えたことと、演奏家ではない会員が少しずつ増えていることがとてもうれしい。そしてその新入会員も含めていろいろな人たちの協力があって今回の「打弦楽器フェスタ」はできたのだ。

また来年も、できたらいいな。さらに海外からゲストを招いて、インターナショナル・フェスティバルができたら、もっとこの楽器が広まるのではないかと思う。
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by yt-aoki | 2008-11-21 00:04 | 日本打弦楽器協会 | Comments(0)

The Water is Wide

Dulcimer Players Newsの編集長がMadeline MacNeilからDan Landrumに変わり、誌面が一新されただけではなく、サンプラーCDが付くようになった。新譜や編集担当者の推薦盤からの曲目が納められている。その何枚目かのCDにとても印象深い歌を見つけた。前の編集長Maddieの歌うThe Water is Wideという曲だった。詳細がわからないのだがMaddieと誰か男性とのデュエットだ。その曲の美しさに、他のミュージシャンのWater is Wideをネット上に探していろいろ試聴してみるが、勝るものがない。

まだ完成形ではないが、時々ダルシマーで弾いてみるようになった。すると、テレビで聴いたことがあるという人がいる。テレビって何? コマーシャル? 

ある日その謎が解けた。というか、更なる謎が加わって、それを調べたら解決したと言うべきか。きっかけはあるところで聴いたFeelというCDだった。あら、これは誰のWater is Wideかしらと思って見せてもらったのだけれども、どこにもWater is Wideの文字が見つからない。何回かリピートして、この曲の次だからと確認したらそこには、Summer
Snow / シセル と書いてあった。

その言葉を頼りに帰宅してからネットで検索してみる。すると、
ドラマ Summer Snow のイメージ・テーマで千住明編曲であるとか、競艇のコマーシャルに使われているとか、1960年代にPPMが There is a Ship というタイトルでヒットさせたとかいうことがわかる。

そんなに有名なのに、私はサンプラーCDを聞くまで知らなかったのか。
同じ曲でもアレンジによって大きく変わるから、お気に入りに出会わない限り、その曲は心に残らないのかもしれない。
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by yt-aoki | 2008-11-18 00:29 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)

Polly Wolly Doodle

「名探偵モンク」というアメリカのテレビ・ドラマ・シリーズがある。NHK-BS2ですでに第5シリーズまで放送されているが、先日ケーブルテレビでみつけ第3シリーズを見始めた。

モンクは元警察官。過度の強迫観念にとらわれるようになり現在は私立探偵をしている。彼の事件解決能力は超一流で、元上司が助言を求めてやってくるという一話完結のドラマ。汚いものや、不完全なことに対する強迫観念の強さは、人と握手をした後には、愛用のウェット・ティッシュで手を拭かずにはいられない、公衆電話には触れられないというほどで、常にアシスタントのナタリーが行動を共にしている。

第3シリーズの第3話は、「名探偵ナタリー」というタイトルがついていたが、モンクが風邪をひいて寝込んでしまうという話(もちろんベッドの中から、事件を解決に導く)。ナタリーには娘がいて、そのジュリーが「早く良くなってね」とお見舞いのカードを持ってくる。カードを開くと音楽が流れ出し、その曲がPolly Wolly Doodleだった。カードは開いている間ずっと音楽が鳴り続け、モンクはイライラしてナタリーの制止も聞かずにそのカードを捨ててしまう。

聞くのは初めてだったし、タイトルも覚えていなかったが、ちょっとGolden Slippersに似ていてはるかに単調(Golden Slippersの前半だけで曲が完成しているような感じ)なこの曲は知っていた。Lind Lowe ThompsonのTunes for hammered dulcimerの1曲目にある。彼女はたいていこの曲から始めると書いてあった。Dave Neimanはメリーさんの羊か、きらきら星だったがこのPolly Wolly Doodleも古くからある子供の歌らしい。

日本でも音楽が流れるカードはあり、Happy Birthday to Youを聞いた記憶があるが、日本で病気見舞いに使うとしたら、どんな音楽だろう。けれど病気見舞いにPolly Wolly Doodleというのも、どういう選択なのだろう。


それにしても今回のドラマの結末はちょっと納得がいかない。モンクの家に配達されたピザの箱の指紋を求めて、ゴミ集積場からモンクが梱包したゴミを探し出すのだが、Polly Wolly Doodleが聞こえてきてそれがすぐに見つかるというのだ。あのカードは閉じれば音も止まるのではないのか? 
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by yt-aoki | 2008-11-17 15:03 | ハンマー・ダルシマー | Comments(0)

11月は

11月の自然館でのBGM演奏は水曜日の12時半からです。
そしてその水曜のどこかで、別の楽器が登場します。

11月にはコンサートもあります。
「打弦楽器フェスタ」
日時:11月16日(日)13:30~(13:00開場)
会場:YOKOHAMA長浜ホール(横浜市金沢区長浜114-4 長浜野口記念公園内)
料金:無料
※日本打弦楽器協会の会員が中心に、ドイツのハックブレット、ハンガリーのツィンバロム、中国の揚琴、アメリカのハンマー・ダルシマーなどの曲をお届けします。

ついでに12月のご案内
Xmasコンサート
日時:12月7日(日)午後1時~
会場:若葉教会(新宿区若葉1-16)
会費:おとな1,000円、こども500円
曲目:
メシアン       「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より
フォーレ       「祈りながら」
L・アンダーソン   「舞踏会の美女」
メンデルスゾーン  「バイオリン協奏曲ホ短調」ほか。
ダルシマーはクリスマスの讃美歌などをハートストリングス(アンサンブル)で。
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by yt-aoki | 2008-11-04 16:27 | イベント・コンサート | Comments(0)

笠原先生

放送大学の笠原潔先生が10月28日に亡くなられた。今日お通夜に行き「ご関係は?」と聞かれて迷う。師弟ではないし、図書館員と利用者という側面もあったが、研究会でというのが一番近いだろう。研究といえるほどのものは何もないのだが。

私のメールボックスには30数通の先生からのメールが残されている。きっかけは「日本にダルシマーは来たのか」だった。天正遣欧少年使節がダルシマーを弾いている絵を見たという話を2人の人から聞き、そのあたりの時代のことを知りたいと思ったとき、洋楽流入史研究会と出合った。もちろんそれ以前から先生のことは知っていた。昭和の終わりごろ、名古屋で「孔子の音楽論」に関する研究発表を聞いたのだ。それは衝撃的だった。私にとっては未知の分野で、少し聞いただけで理解できるはずがないのに、その発表の間にすっかり理解させられた気になったのだ。それは初めての体験だった。何だろう、語りの鮮やかさなのか、構成の問題なのか、すっかり研究発表のペースに乗せられたというのか。もちろん今となっては何も覚えていない。

私がダルシマーに注目していることをお知らせすると、すぐに先生は返信を下さった。珍しいものにこだわる変な人間がいると思ってくださったのだろう。何か類似する楽器を見つけるとすぐに教えてくださった。時には「これは弦をたたくのではなく、はじく楽器じゃないかなあ」と思うものもあったけれど、とにかく一次資料をたくさん読んでいらっしゃるし「女子十二楽坊が流行って、ダルシマーの説明がしやすくなったよね」と言うように、ダルシマーが何かもよく理解されていたので、私には願ってもない情報源だった。

情報源などと書くと、私が一方的に情報をいただくだけのような印象になってしまうが、時には私が情報を提供することもあった。ふとした思いつきをメールに書いたとき、「ンガッ?!」という件名の返信が届いたことがある。本文にも「ンガッ?!というのが正直な反応です」としか書いてなかったが、これって何かすごいヒントになったってことですよね、先生?

ある年は、私の勤務の関係で、私の出勤時間と週1度の先生の出校時間が一緒になってしまい、毎週のように同じ電車に乗り合わせていたことがある。それは楽しいおしゃべりのひとときだった。丁度先生が幕末の居留地で演奏された曲を調べていらした頃で、いち早く曲目を教えていただいたりした。国際会議の予稿集を探しているとお話ししたときには、すぐ知り合いの方に尋ねてくださって私はコピーを入手できたが、そのとき相手の方に私を「友人」と紹介してくださっていたので私はひそかに「キャ!おともだちだ」と喜んだものだ。

癌がみつかり手術をされた後もメールのやりとりがあった。退院されていたタイミングもあったのだと思うが、おしゃべりと同じ調子のメールが届いていたので、まだしばらくは研究を続けられると思っていたのに。

いくつか、先生から与えられた宿題を私はまだこなしていない。いろいろ教えていただいているのに、まだ理解できず整理できてないことも多い。今年はどちらかというと演奏をするための準備に力を入れてきたような結果となったが、また調査を再開して、与えられた宿題の答えを探し出したいと思う。
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by yt-aoki | 2008-11-03 23:09 | Comments(2)