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チェンバロ・フォルテピアノ

渡邊順生先生の本の紹介ではない。

ひとつは笠原潔先生の放送大学の教材だった。
『西洋音楽の諸問題』の中で先生はモーツァルトのピアノを以下のように説明していた。

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 ハンマーは、今日のようなフェルト製ではなく、木製のハンマーの上に皮を張ったもの
 であった。ハンマー自体の大きさも、今日のものに比べてはるかに小さかった。そうし
 た小型のハンマーと、低い張力で張られた軟鉄製の弦の組み合わせから生み出され
 る音は、今日のピアノの音に比べて、はるかに小さい、澄んだ音色のものであった。
 モーツァルトのピアノ作品は、こうした楽器で作曲されたのであった。
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これを読んだとき、あら、ダルシマーじゃないと思ったのだ。しかもモーツァルトのトルコ行進曲をダルシマー2台で演奏した後だった。そのときの演奏は木のバチでしたが、それならば次回は、皮を張ったバチを使おうと思った。

そして最近別の本で、

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  チェンバロは内部で鳥の羽(動物)が金属弦(鉱物)をはじき木製の響板(植物)をふ
  るわせるので自然界の三つの要素が触れ合う音が魅力的だとも言われる
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というくだりをみつけ、それならばダルシマーも皮を張ったバチを使えば同じだと思った。それにダルシマーはチェンバロのような音ですねとよく言われる。

そしてもうひとつ、キリスト教が日本に来たごく初期の頃から日本にもたらされた鍵盤楽器、クラヴィコードは、鍵盤の先につけられた真鍮のタンジェントが、弦を打つことによって音を出す楽器だ。

ダルシマーを始めて以来、鋼鉄のフレームの入った重たいピアノという楽器にあまり興味がなくなったが、現代の形になる前のピアノ(フォルテピアノ)には興味がある。そして音色の点でチェンバロやクラヴィコードにも興味があるから渡邊先生の『チェンバロ・フォルテピアノ』を手近に置くことになったのだ。ってやっぱり渡邊先生の本の紹介、なのではなく、鍵盤楽器に対する思いです。

なぜか管楽器は苦手で、弦楽器と打楽器が好き。だからダルシマーなのだろう。

コメントをくださったA-KENJIさんへ。
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by yt-aoki | 2009-01-27 13:38 | 楽器 | Comments(0)

春節のご挨拶

新年になったのに、昨年末のドラマの音楽の感想も書かず、さまざまなダルシマー関係の活動や新年の抱負を書いてもいないのに、毎日10数人の方が読んでくださっているようです。ありがとうございます。全体の訪問者数も1万人を越えました。

ブログを始めたのは4年前、ちょうど春節、旧正月のころでした。ホームーページを作るより簡単というブログ紹介本を読み、目的を変えてこの「dulcimerの部屋」ともうひとつを始めたのです。お正月から始めようと思っていたのにちょっと遅れて、でも旧正月でした。

この4年間いろいろなことがあり、私の活動が広がってきたことはこのブログををお読みになればわかると思いますが、一番大きなことは人との出会いで、さまざまな人との出会いから新しいことが始まってきました。ただ、個人情報に触れないように書くことが難しいので、その部分はうまく表現できていないかもしれません。

今年は打弦楽器博物館という方向へ進みたいと思っています。博物館というと何か大きな建物を建てるように聞こえますが、それは他の方におまかせし、私は小さなショールーム程度でも、気軽に楽器紹介をできる場所を作りたいのです。ずいぶん前から考えていたことですが、なかなか進んでいかないのは、まだその活動に必要な人と出会えてないのでしょう。

というわけで今年も新たな出会いを楽しみにしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、年末ドラマの音楽ですが、「ドラマの内容より音楽に注意を払ったのは初めて」とか、「期待した割りに少なかった」という感想をいただきましたが、私も同じです。けれど新年に入ってから、作曲者ご本人から音楽だけを聞かせていただき、特にテーマ曲はこのまま埋もれさせてしまうのはもったいないと思いました。多くの人に聞いていただけるダルシマーの名曲も必要ですが、楽器を知らないと曲も書けないでしょう。そんな作曲家の方々に、またあれは一体どんな楽器? と思われた方々にご案内です。

2月1日(日) 午後2時から4時半まで、
杉並区の浜田山会館で、打弦楽器見本市が開催されます。
ここで楽器が買えるわけではありませんが、日本の楽器店ではあまり見られない楽器を、日本打弦楽器協会の会員の手作りも含めて紹介します。さまざまな楽器を試奏する時間もありますので、どうぞご参加ください。参加費は1,000円です。
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by yt-aoki | 2009-01-27 11:19 | Comments(0)