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CWA in Mexico

2年に1度のCimbalom World Association のコングレスが開催される。
今年はメキシコのケレタロというところ。2年前がオクトーバー・フェストの時期だったので、今年もそんなつもりでいたら、5月の末だった。

メキシコの楽器は打弦ではない。サルテリオという弦をはじく楽器。なのに打弦楽器とほとんど形が変わらない。そしてこの楽器は、スペインからもたらされ、スペインでは衰退してしまったのに残り続けているのだ。そのサルテリオのフェスティバルを開催して3年になるらしい。そこにCWAが合同開催することになったようだ。

1月ごろから演奏について考え始め、そろそろ受付終了という2月半ばにエントリー。その後、他に参加する人がいないか声をかけ、3月末には日本からのメンバーが決まった。

4月に入ってすぐ航空券を購入。3月中に調べていたが、燃油サーチャージが高くて手を出せずにいたのだ。有力候補は正規割引だったので4月に入っても値段は変わらなかったが、そろそろ買わなければと何気なく検索した日の空席がぎりぎり。検索してそのまま購入手続きをし、即他の参加者にメール。皆同じ便をゲットした。

今回は選んだ便の都合で大会前後に余裕がある。観光もできるかな? 
ケレタロはメキシコシティからバスで3時間のところ。メキシコシティにつくのが夜なので1泊してから移動と思っていたら、先方からすぐにバスに乗ってケレタロまで来ることを勧められた。深夜になってもバスの停留所まで迎えに来てホテルまで送り届けてくれるという。さらに最終日の午後までコンサートがあり、すべてのスケジュールが終わった翌々日にテオティワカン遺跡に行くということがわかった。
残念! 私達はその日の朝、飛行機に乗らなければならない。

私達は初日にメキシコシティに滞在、翌日テオティワカンへ行くということを考え始めた。まだ全員には諮っていない個人的な考えだけれどとメールをすると、空港へ迎えに来て市内のホテルに送り届け、翌日テオティワカン観光をしながらケレタロのホテルまで送り届けてくれるという願ってもないツアーのガイドを引き受けてくれる人を探してくれた。提示された料金もそれほど高くないし、彼らの地元の信用できる人だという。詳細を他の参加者に連絡すると、皆からすぐ返事があり、お願いすることにした。

これでメキシコ旅行の大枠は決まった。あとは中身、誰が何を演奏するかだ。
けれど私も別のメンバーもその前に別のコンサートがある。みんな並行して準備を進めなければならない。
英会話のbrushupもしておきたいし、またしばらく忙しくなる。
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by yt-aoki | 2009-04-09 02:40 | イベント・コンサート | Comments(0)

ダルシマーいまむかし

「打楽器いまむかし vol. 3」で演奏させていただいた。
古い時代の音楽、それも合唱と合わせてどうなるのかがわからなかったが、お誘いいただいたので、新しい分野を開拓してみようというつもりで参加した。

曲によってはドローンという持続する低音だけを演奏し、全員で力強く歌いかつ打楽器が入るところなどは、音は聞こえず弾いているように見えるだけというくらいにしかならなかったかもしれないが、ソプラノ・ソロの伴奏やリコーダー・ソロに絡むアルペジオなど、効果的に使っていただけてよかった。練習中は、本当にこんなんで良いのかなあと思いながら参加していたが、結局一番楽しかったのは当日聞いた打楽器アンサンブル。多分お客さんも、GとC、EとGという2組のティンパニ、タンブリンだけ、シンバルだけ、そしてなんとトライアングルだけの音楽を楽しまれたのではないかと思う。専門家の手にかかると、小学生のときにあまり好印象を持たなかった楽器が、素晴らしい音楽を奏でるのですね。

古楽器としてのダルシマーを考えるとき、本当にどこまでさかのぼってよいのだろうと考えることがある。
演奏を主体にしている人たちは、あまり気にしないようだが、私はこの曲が出来た頃にダルシマーはあったのかなあと考えてしまい「まったくガクリは」と言われてしまうのだが、裏づけがあると、たとえその時代になかったとしても自信につながる。

私はダルシマーという楽器はそれほど古くからある楽器ではないと思っている。というのは、弦の素材も重要な要素だと思うからだ。同じ弦楽器でも、ハープは古代からあるし、ダルシマーと似たプサルテリウムも古くからある。弦をはじく楽器は、弦の張りがゆるくても鳴るが、打って音を出すためにはそれなりのテンションが必要だ。ガット弦をたたいても、魅力的な音色も音量も出ない。

楽器の歴史をさかのぼるとき、その名称が文章に記述されていることのほか、描かれていることも一つの証拠となる。ヨーロッパのダルシマーの仲間では、ハックブレットがスイスの文書に記述されたのが1447年で、同じ年、オランダの辞書にもHackbordと記載され、どうやらこれが一番古いらしい。

ところが、描かれているという方には大きな問題がある。ダルシマー族と同じような形で、はじかれる楽器プサルテリウムは、描き方によってはダルシマーなのかプサルテリウムなのかよくわからない場合がある。それでダルシマーに対する思いいれが強すぎると、プサルテリウムもダルシマーに見えてしまうのだ。プサルテリウムは必ずしも手指で演奏されるのではなく、鳥の羽軸や棒のようなもので奏されることがあり、それもまたことを複雑にしている。

アメリカとドイツの研究者によれば、一番古いダルシマーの図像は1420年の絨毯の断片だそうだ。それから1425年のドイツ・ミンデンのカテドラルの彫刻。ところが渡邊順生さんの『チェンバロ・フォルテピアノ』に1425年のミンデンの彫刻が、チェンバロとクラヴィコードの最古の図像と紹介されている。ということは、ダルシマーの古さはやはりチェンバロ、クラヴィコードと変わらないということだろう。また1426年ごろとされるウィーンの聖シュテファン・カテドラルや、イギリスのマンチェスター・カテドラル(1468年ごろ)にも彫刻があるそうだ。

プサルテリウムについての研究は少ないが、セヴィリアのイシドール(c.570-636)の辞書に掲載され、10世紀の図像、12世紀の彫刻が残っているそうだ。そして15-16世紀に衰退する。これをクラヴィコードの発達によるとする文献があったが、ダルシマーはピアノの発達により衰退したと言われる。どちらも鍵盤楽器に負けたのかと思うと面白い。
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by yt-aoki | 2009-04-07 00:56 | 歴史 | Comments(0)

iPhoneでダルシマー

昨日ある方に見せていただいた。
以前にメーリングリストで読んだことはあったが、現物を見るのは初めて。

どこかにないかと探してみたら、動画がありました。





こんな形で普及していくのかも。


2012/06/11 リンクが切れていたので、動画貼り付け
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by yt-aoki | 2009-04-02 01:30 | 楽器 | Comments(3)