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ラグタイム・ギターとハンマー・ダルシマー

ラグタイム・ギターとハンマー・ダルシマーといったら北海道のこのお二人しかいない。ギターが浜田隆史さんで、ハンマー・ダルシマーが小松崎健さんだ。

基本的に北海道で活動するこのお二人が、2月に本州ツアーをするようになって3年経った。CDも「運河のカラス」「福寿草」と2枚できた。そしてこの夏は、初の東北~東京ツアーが計画されている。

最近小松崎さんのダルシマー教室は有名で、東京からもレッスンに行かれる方があるとか。その小松崎さんの演奏を東京で聞ける数少ないチャンスが8月21日と22日にやってくる。

特に22日は日曜のため、午後3時からとなっている。これは仕事が忙しくてなかなかライブに足を運べないお勤めの方々や、お子さんたちのお世話で夜は出られないお母さん方、そしてもちろん、お子様もご一緒にというつもりで計画したもの。会場は自然素材にこだわり、六地蔵の深井戸天然水「黄金の水」を利用するカフェ&ギャラリー自然館。ここは日本ではまだあまり馴染みのないトランス脂肪酸にも早くから着目し、コーヒー用ミルクもトランス脂肪酸の含まれないものを出している。

料金は予約2,500円、当日3,000円。焼き菓子&コーヒーor 紅茶、あるいはビール1杯付き。
ご予約は、自然館(電話042-387-7076) あるいは yt-aoki@excite.co.jp へ。

ライブ終了後は午後6時からカフェとして営業するので、演奏者とゆっくり交流することもできる。

なお、8月はランチ・タイムのBGM演奏をおやすみします。
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by yt-aoki | 2010-07-21 23:20 | イベント・コンサート | Comments(1)

メリー・チューン

メリー・チューンの木下さんと初めて会ったのは、2002年のこと。
彼女はどうやってそれを持ってこられたのかと不思議に思うほど大きく重い手作りの木箱にダルシマーを入れて、それを持って一人東京にやってきた。関西で2人の方に習ったようだが、他に仲間がいなかったため不安に駆られ、とにかく沢山の演奏家がいる(と思ってしまった)東京に行かなければと思ったらしい。

そのきっかけになったのが、工房ミネハラのサイトに掲載されたハートストリングスの写真だったとは、そのときは知らなかった。

そのときの彼女は木箱を持って東京を横断した。
羽田から東京西部にある私の勤務先、埼玉県の岩村沢也先生の勤務先、そこから岩村先生の車で私の自宅へ来て、幕張のホテルへ。翌日は、当時日本打弦楽器協会会長であった八木秀夫さんの自宅へ。私も八木さんの家へ一緒に行かせていただいたが、彼女を地下鉄の駅まで送り届けた八木さんも、木箱の重さに参っていた。彼女は何人かの仲間に会って、ようやく安心して帰って行った。彼女のレパートリーも奏法も、私たちとそれほど変わらなかったのだ。

すでにその時点で、メリー・チューンは、ハープやリコーダーとダルシマーというデュオで活動をしていた。もともと歌のお姉さんとピアノ伴奏者であったのだそうだ。

2005年にメリー・ストリングスというダルシマー・デュオを始めてから、彼らの活動についてはいろいろ聞いていた。絵本のコンサートも評判が良いようで、そのレパートリー・リストや、映像を見せてもらったこともある。そのうちに、私もハープとのデュオを始めた。

そして今回初めて、生のメリー・チューンを見た。
同じハープとダルシマーのデュオでありながら、何と違うこと!
見た目(ドレスや楽器の大きさ)ということだけではない。キャリアの違いでもない。生み出される音楽が違うのだ。同じようなレパートリーもあるはずなのに、こんなにも違うんだと、思い知らされた。

私たちサウス・ウィンドは、そもそも楽器の選択からして違う。大きい楽器も知っているが、あえて持ち運べる小さい楽器を選んでいる。まず、自分が楽しむために、そして、小さい、音域が狭い、という制限の中でもできることを探るために。それは制約のある中で、それでも美しい音楽が作れると思い、それを証明するためでもある。弾きたい曲に合わせて楽器を大きくするのではなく、曲の方を楽器に合わせている。

そしてつくづく、生み出される音楽はすべてその人の中にあり、その人が望む形なのだと思った。メロディーにつける和声の選択もリズム感も、他の人にどう感じられようが、その人にとって心地よいものなのだ。音楽はすべてそうやって作られる。

普通のピアノのレッスンのように、楽譜だけを使っていては、こんなことには気づかないのかもしれない。誰かがつけたコードネームだけで伴奏をつけていては、わからないのかもしれない。けれど私たちのする音楽は、メロディーが共通であったとしても、伴奏を自分たちで作っているから、そんなことに思い当たる。たとえそれが共感を得られないとしても、私たちは、自分が心地よいと思うものしか作れないのだ。

個性の違い。そんな簡単な言葉では済まされないような大きなものを感じた。
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by yt-aoki | 2010-07-21 18:36 | ハンマー・ダルシマー | Comments(1)

演奏旅行

ハートストリングス(Heartstrings)はアマチュア集団。けれどメンバーの半数が10年を越え、演奏機会も増えてきた。

メリー・ストリングス(Merry Strings)は、私と和歌山の木下加寿子さんとのダルシマー・デュオ。2005年の美野里ダルシマ&オートハープ・フェスティバルでデビューして以来、1年に1回程度演奏し、2007年秋には、ドイツ・オーバーアマガウで開催された世界打弦楽器大会にも参加してきたが、2009年2月の打弦楽器見本市以来演奏の機会がない。というのも、木下さんが家を建替えることになったのだ。新しい家にはホールを作りたいとのことで、見本市の晩にその構想を聞いた。

そして今年の3月、彼女の新しい家ができた。4月には杮落としにピアノのリサイタルがあり、55名の2回公演で110人が聞きに来たという。私たちも家ができたら新築祝いに行くねと、半分は合宿というつもりで言っていたのだが、来るならコンサートをして言われてしまった。ハートストリングスだけでは心もとない。ハープの森さんにスケジュールを聞いてみたら大丈夫というので、ハートストリングス&サウス・ウィンド(South Wind)としてのコンサートをすることにした。

決まった日程は7月の3連休。勤め人もいるので、こういう日程を選ぶしかない。けれど逆に、すでに予定が入ってしまっている人もいる。結局ハートストリングスからは私のほかに3人が行くことになった。けれどこの顔ぶれ、ちょうど美野里と発表会でソロを弾いているので準備はできている。

細かい詰めに入っていくと、いろいろ思いがけないことが入ってくる。
当初、18日の日曜日には、木下さんの地元でのデュオ、メリー・チューン(Merry Tune)に演奏依頼が来ているということで、「日曜日に観光しててくれると助かるわ」だったのが、「一緒に出てくれる?」に変わった。
また土曜日は、2時ごろをめどに行くから、夕方コンサートとをと思っていたのが、「こっちの人たち、夜はだめなのよ。3時か3時半から1時間にして」となり、リハーサルなどの関係から和歌山入りを1時間早めることとなった。
そして、2週間前の、メンバーの怪我。7月4日の練習会前に転んだKさんは結局骨折、ギブスに松葉杖ということになってしまったのだ。どうする?と聞いたら、(観光するつもりで)奈良までの夜行バスを予約しているし、楽器は当初から車で行くと言っていたYさんに預けられるし、行きますとのこと。「無理しないでね~、楽器は他人にまかせるのよ。」

1週間前にハートストリングスの曲を7曲、サウス・ウィンドの曲を5曲にソロ曲を4曲、合計16曲を選び(一人はハートストリングスの曲の中でソロを弾く)、構成し、プログラムを作った。サンプルを木下さんに送って様子を聞いたところ「20人くらいかな」というので、30部プリントして持参することにした。

さて当日も、新幹線に乗るや「大阪和歌山間が土砂崩れで通行止め。Yさんに連絡して」とか、「夜行バスが2時間遅れました。同じ電車になります。」とか、「木下さんが別の駅まで迎えに来てくれることになりましたのでそちらに行きます」とかいろいろあり、しかも遅刻の前歴のあるYさんはどこまで到着しているのかわからずちょっと心配。後から、最初に到着したのだと知った。

とにかく無事演奏者全員が木下さんの家に到着し、リハーサルを始める。曲順どおりにしようと思っていたら、Yさんが大阪から来る友達を駅まで迎えに行くというので順番を変える。なんとか全体像を掴んだところで3時となりお客様が入り始めた。そして、準備していた椅子では足りなくなり、プログラムがなくなり、椅子を出したりプログラムをコピーしたり。そろそろ始めても良いかしらと声がかかった時点でYさんはまだ戻ってなく
「ちょっと待って!」
「そろそろ3時半よね、どうしよう」
と言っていると、田圃の向こうからこちらへ曲がってくるYさんの車が見えた。

コンサートは木下さんのご挨拶から始まる。そして彼女が1曲、メリー・チューンとして2曲演奏して私たちを紹介してくれる。ステージに立ってみれば、満席のお客様に録音スタッフ、2階のバルコニーからは奈良から参加のCupolinさんがビデオカメラを回している。1曲目の「ふるさと」を一緒に口ずさんでくださる方がいる。3曲目はリハーサルで決めた変更が忘れられ、変更しようとして落ちてしまったメンバーもいたが、こういう時は、堂々と弾き続けている方が勝つ。「がんばって入って来てね」と思いながら伴奏を弾く。そんなこともあったけれど、どの曲も大きな破綻なく演奏できて、お客様もとても暖かく迎えてくれた。プログラム終了後はドイツ以来一度も合わせてなかったメリー・ストリングスのイタリアン・グラウンドを演奏し、シュークリームとコーヒー紅茶をお出しする。

ハープの森さんの古いお友達、木下さんのピアノの生徒さん、翌日のコンサートの関係者。いろいろな方たちとお話させていただいて、楽器の紹介をして、お客様が帰られてからフロアの掃除。人手があるうちにピアノを元の位置に移動するため。

大きなテーブルをセットし、しばし歓談。それから温泉施設へお風呂と食事に出かける。戻ってそれぞれ寝る場所と布団を確保してから、飲む人は飲む、寝る人は寝る。

翌日の演奏はある宗教関係の集まり。10時に出発してリハーサル、12時から参加者の皆さんとともにカレーをいただいて13時からの演奏。順番は、メリー・チューン、ハートストリングス、サウス・ウィンド。15時ごろ終わって記念撮影があって、急いで木下さんの家へ戻る。そんなに客が入るとは思っていなかったけれど、一応16時からワークショップの予定のため。ここで7台のダルシマーを円形に並べた。2階から見るとなかなかの眺め。

関係者相手に、ワークショップって例えばこんな感じと試していたところへ、お客様が2人来てくださった。昼の演奏を聞いてくれた方たち。楽器を紹介して触ってもらって、家の中もご案内。さらに昼のコンサートをお世話してくださった方が、差し入れを持ってきてくださる。そこでワークショップも早々に切り上げ、お茶にする。

そして夜は、食事と温泉に行って、戻ってさまざまな楽器を弾いたり、しゃべったり、飲んだり・・・。

翌日の電車組は、新大阪10時台のこだま利用のため9時前に帰路に着き・・・お土産も買わずに新幹線に乗る。
と言うわけで、本当に単なる演奏旅行となったのだった。
山に囲まれた和歌山県橋本市と違い、帰宅した夕方の東京は、恐ろしいほど暑かった。
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by yt-aoki | 2010-07-21 00:23 | イベント・コンサート | Comments(1)

レストラン・コンサート

今日は朝からハートストリングスの練習会。和歌山での演奏曲を決めました。ところがメンバーがひとり、練習会に来る途中転んで捻挫してしまった様子。コンビニでロックアイスを買い、氷水でアイシングをしました。とりあえず今日は車で来ているメンバーに楽器を預けて帰り、来週回復していたら引き取ると言っていたけれど、和歌山まで預けっぱなしになるかもしれません。

帰宅して荷物を作り変え、またダルシマーを持って出かけます。今日はSouth Windとしてレストラン・コンサートで演奏させていただくことになっていたのです。そのお話をいただいたのは1ヶ月ほど前。ゲスト演奏だというので、一応きちんと打ち合わせをしました。 といっても例によってSouth Windから始め、ハープとダルシマーそれぞれの楽器を紹介してソロを1曲ずつ弾き、あと2曲で15分という予定。1曲はGuillaume Morlaye のConte Clare、もう1曲はフルート奏者に参加していただいて、グリーンスリーブスを弾くことにしました。

出かける準備ができた頃になって、チラシのアドレスから、今日の主催者の方のホームページにたどり着けるのではないかということに気づき・・・・ビンゴ!

http://yasukokoyama.com/

ブログに過去のJack in the Box の紹介もありました。演奏者とお客様の区別なく音楽を楽しむ会との主旨にちょっと安心。

そして結果は、ソロで大はずししたけれど、皆さん初めて見るダルシマーに興味を持ってくださったようです。リハーサルで私が弾いているのを見て、右の方が音が低いとすぐに気づいた方もいらっしゃいました。お客様の反応がよいと、ついこちらもしゃべってしまって、時間オーバーしたかもしれません。

というわけで楽しく過ごさせていただき、ダルシマーという楽器を知っていただくことができてよかったです。

主催の小山泰子先生、誘ってくださった悦ちゃん、ご参加の皆様、ありがとうございました。
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by yt-aoki | 2010-07-04 23:57 | イベント・コンサート | Comments(3)