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今日の自然館

昨日から自然館は展覧会。カフェ&ギャラリーなので、時々そういうことがある。
たいていはテーブル席を半分以下にするし、ギャラリー・スペースに作品がいっぱい展示されることもあるので、事情がわかっている、様子がわかっているとき以外はBGM演奏をお休みさせていただくことが多い。

けれど今月は2日に行っただけで、9日は私の都合でお休みし、16日と23日は地震と停電のため閉店していて演奏は1回だけ。しかも4月の1週目の水曜にも用事が入ってしまったから、そろそろその話もしに行かなければと思っていた。展覧会があるのだからオープンしているのだろうな、後でお茶でも飲みに行こうかと思いながら午前中の用事を済ませ、昼食を用意した12時25分に電話が鳴った。自然館のオーナーからだった。

3週間も休みが続いて、今週も休みにしてあったことを忘れてしまったらしい。今日のお客さんに演奏はあるのかと聞かれて、あると思いますよと答えたと。その確認の電話。夕方は別の用事があるけれど、今なら大丈夫。
「じゃあ、作ってしまったお昼食べたら行きますね」と答える私。

夜の停電以来弾いていたので、チューニングはしてある。急いで食事をして、出かける準備をして、まるで出前だとちょっとおかしく思う。

到着してみると、12席のテーブルはほとんど埋まり、ギャラリー・スペースには作品の制作者たちが入っていた。入口脇があいていたので、そこに楽器をセットする。4人連れの食事のお客さんが入ってきて、そこに座っていた人たちがギャラリーの方に移動してきて、ライブ以外にこんなに入ったことないのじゃない?という人数。

いつものようにサウス・ウィンドから弾き始めると、ギャラリーの人たちが椅子に腰掛けて、しっかりと聴いてくださる。(あのー、BGMなんですけど・・・。もっとおしゃべりしてください。)思いつくまま40分ほど弾き、いつものようにタイム・トゥ・セイ・グッドバイで終わらせ、消音して頭を下げると、ギャラリーから大きな拍手が沸きあがった。続いてテーブル席からも。そして皆さん楽器を見に来てくださって、質問が始まる。

演奏中はギャラリー機能が停止してしまったのに、皆さんとてもきれいな音だと喜んでくださった。ありがとうございます。

今日は午前中予定したことが進まず、それが順調に行っていたらそのまま出かけてしまっていたかもしれない。予定通りにはいかなかったけれど、ふと思いついてパソコンに向かって文章をまとめていて、あらもうお昼と用意をして、午後の用事は夕方ぎりぎりでも良いなと思っていた空白の時間帯。

空いていてよかった。演奏できて良かった。地元の方たちなので、また聞きにきていただける。ひとつ違ったら演奏できなかったかもしれない。そんな条件が重なって、スペシャルな1日となった。演奏があるのかと問う人があり、多分と答える人がいて、私に空白の時間を作った運命に感謝。

ありがとうございました。
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by yt-aoki | 2011-03-30 23:00 | イベント・コンサート | Comments(0)

16世紀のダルシマー

楽器に関する手引書としては最も古い出版物といわれる『ドイツ語による音楽論 Musica getutscht 』は、ハイデルベルク大学で学んだ音楽理論家で、作曲家でもあったゼバスティアン・ヴィルドゥング Sebastian Virdung によるもので、1511年にバーゼルで出版された。この書物の中で著者は、問答形式で楽器の紹介をしているのだが、この中にハックブレット Hackbrett が紹介されている。

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弦楽器を彼は、鍵盤を持つもの(クラヴィコードやヴァージナル、ハーディ・ガーディも含む)、フレットを持つもの(リュート、ヴィオールなど)、鍵盤もフレットもないものに分類し、第3のグループにハープ、プサルテリウム、ハックブレットが挙げられている。

この図は1529年、やはりドイツの音楽理論家で作曲家でもあったマルティン・アグリーコラ Martin Agricola により『ドイツの楽器 Musica instrumentalis deudsch 』(1529年出版、何度かの再版の後1545年に改訂出版)の中にコピーされている。彼はマクデブルクのプロテスタント・ラテン語学校で聖歌隊長を務めていた。

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ちょっとブリッジがずれているところが面白い。そしてこれは Hackebreth とつづられている。

そしてさらに、ハイデルベルク大学で学び、ルーヴェンやウィーンでも学んだオトマル・ルスツィーニウス Othmar Luscinius の『ムスルジアまたは音楽の実践 Musurgia seu
praxis musicae 』(1536年出版、1518年には上梓されていた)にもコピーされている。ルスツィーニウスは1510年にヴィルドゥングと出会っている。

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こちらのつづりは Hackbret となっていて、ルスツィーニウスはここに、「他の楽器の邪魔になる騒がしい音がして品がない」というような意味の言葉を書いているらしい。

この後17世紀から18世紀にかけて、ドイツの上流社会はこの楽器を好まなくなっていくようだ。
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by yt-aoki | 2011-03-28 00:24 | 歴史 | Comments(1)

今月の自然館

今月の自然館でのBGM演奏は、本日2日のほか、16日と23日のみとなります。

ハープは本日と16日に参ります。

3月15日追記

3月16日 自然館はお休みとなりました。


3月22日追記

3月23日もお休みとなりました。

食材の確保と停電などの不安定な環境が改善されるのを待って再開するつもりとのことです。
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by yt-aoki | 2011-03-02 18:35 | イベント・コンサート | Comments(0)