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カテリーナ Katerina Zlatníková

1月16日、シュトゥットガルトでカテリーナさんが74歳で亡くなられたそうです。

世界的に有名なツィンバロム奏者です。

2008年に来日されたときには、打弦楽器の交流会に参加していただいたほか、川越観光をご一緒させていただきました。

ちょっと距離がありますがバスに乗りますかと聞いても、大丈夫よと全部歩かれて、とてもお元気でした。

帰りの電車の中で、向かいに座っていた高校生を見ながら、
「なんで歯列矯正しないのかしら?」
と不思議そうに話され(といって、私もよくそんな話が英語で理解できたと不思議なのですが)、ヨーロッパの女性はこういうことに気を使うのかと思わされました。

限定的に使っていたフェイスブックをダルシマー界に広げたときには、申し訳ないことにすぐに友達申請が来て、承認するや日本での交流会の懐かしい写真をアップしてくださいました。それで私もフェイスブックはこんな風に使えるのだと思ったのです。そしてそんなつながりから、訃報を知ることができました。

彼女の業績は他の人が書くでしょう。
私は、私のささやかな思い出を記しておきます。
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by yt-aoki | 2013-01-22 22:44 | Comments(0)

ハンマー・ダルシマー・ワークショップ

2月16日(土)に、関西で活躍するハンマー・ダルシマー奏者 稲岡大介さんを迎えて、ハンマー・ダルシマーのワークショップをします。午前中9時半から11時半までの2時間。できれば初めての方にも何か1曲覚えていただいて、午後のコンサートのオープニングアクトとして演奏していただきたいと思っています。

午後のコンサートは2時開場、2時半開演。コンサートでは稲岡さんに、フォーク・ハープのkumiさんとともに演奏していただきます。

ワークショップ参加費は2,000円、コンサートは前売り2,000円、当日2,500円です。

お申し込みはyt-aoki@excite.co.jpまでどうぞ。

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by yt-aoki | 2013-01-18 11:40 | イベント・コンサート | Comments(0)

ヘアサロンでライブ

2月9日の土曜日に、小金井市緑町にあるヘアサロン空時計さんで、ライブをさせていただくことになりました。

12時~、13時~、14時~の3回、各回20分程度です。

サロンのお客様以外でもお聞きになれますので、どうぞお越しください。

場所はこちら
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by yt-aoki | 2013-01-18 11:29 | イベント・コンサート | Comments(0)

鍵盤付きダルシマー Henri Arnaut de Zwolleの楽器

友人のライアー奏者あまね怜さんがクラヴィシンバルムという35音の小さな鍵盤楽器を入手し演奏活動を行っているという。クラヴィシンバルムはチェンバロじゃないの?と思ったが、どんな楽器なのか見に行った。するとそれは発音原理的には弦をはじくチェンバロで、アンリ・アルノー・ド・ズヴォレHenri Arnaut de Zwolleという、ブルゴー
ニュ宮廷に仕え1466年にパリで亡くなった学者が書いた写本をもとに復元されたものであった。ズヴォレのアルノーは知っている。以前に見たことがあるし、これは有名な図だ。ただこれが復元されると、あのように小さな楽器で35鍵しかないものだとは考えたことがなかった。
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このクラヴィシンバルムclavisimbalumはclavis(鍵盤)+cimbalum(ツィンバロム、ダルシマー)で鍵盤付きのダルシマーという意味なのだが・・・
この写本にはあと2つ、クラヴィコルドゥム(クラヴィコード)とドゥルチェ・メロスという楽器の図が掲載されている。この写本を調べた時、Dulce Melos という文字にダルシ
マーだとわくわくしてページを繰ったが、それが鍵盤楽器だとわかり、がっかりしてそれきりにしていたのだった。テキストが原文のラテン語とフランス語訳で、読むこともできなかった。今回のことをきっかけに改めてこのドゥルチェ・メロスを調べ直してみると、これこそが鍵盤付きダルシマーだった。
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2本1組で12コースの弦が、クラヴィコードのように鍵盤の並びと平行に張られている。そしてその弦は4つのブリッジによって4:2:1に3分割されている。(この図は不鮮明で弦は見えない。縦に黒く見えるのがブリッジ。)弦は長さが半分になると1オクターヴ上の音になるので、このように3分割することにより3オクターヴの音域となる。つまり12コースが半音間隔でチューニングされれば、3オクターヴの半音階ができあがるのだ。そして鍵盤を押えると弦が打たれる仕組みを組み込めば、鍵盤付きダルシマーではないか。(12コースが同じ長さというのはおかしいと思われるかもしれない。実はこの写本にはもうひとつのドゥルチェ・メロス図があり、そちらはブリッジが右に傾き、上へ行くほど弦が短くなることを示しているが、さらに不鮮明であるためこちらを利用した。)

このアイディアは他には見られないユニークなものだ。そもそもこの写本は1440年頃、ディジョンで書かれたものと考えられているが、その後アルノーはブルゴーニュ宮廷を去り、シャルル7世とルイ11世という2人のフランス王に仕えた。写本はパリの国立図書館に所蔵されている。チェンバロやクラヴィコードはさまざまな地域に古い図面や絵が残されているが、このドゥルチェ・メロスのアイディアは他の楽器制作者に知られることはなかったのだろうか。しかしクリストフォリより250年も前にこのような楽器が考案されていたことを考えると、ピアノの原点をクリストフォリに持ってくるべきではないように思う。ピアノという楽器は、ダルシマーという楽器があったからこその考案なのかもしれない。

というわけで、ピアノの原点はチェンバロにあるという考えを改めようと思う。

鍵盤を押えて弦が打たれるための装置(アクション)は、簡単ではない。強弱をつけるためには鍵盤を押える勢いとの連携が必要であるし、下から弦を打ち上げるのでない限り2度打ちしない工夫も必要だ。もちろん打つ際には弦を押さえつけず、跳ねなければいけない。それらの装置を鍵盤のひとつひとつに取り付けてピアノはピアノとして進化したが、原点は「弦を打つ」ところにある。
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by yt-aoki | 2013-01-17 11:19 | 歴史 | Comments(0)

1月の予定

 1月も毎週木曜日の12時半ごろから、自然館にてランチタイムのBGM演奏をさせていただく予定ですが、変更があるかもしれません。変更がある場合には、この下に色を変えて追加記入します。

 13日(日)の午前中、杉並区の永福和泉地域区民センターで、ハンマー・ダルシマー・クラブ、ハートストリングスの練習会がありますが、この日もゲストが参加するミニ交流会となりました。関西で活躍するダルシマー奏者、稲岡大介さんをお迎えします。

 また同日午後、同じ会場で、日本打弦楽器協会の新年交流会が開催されます。ハンマー・ダルシマーに限らずさまざまな打弦楽器を愛好する仲間が集まります。興味がある方、どうぞご参加ください。

 そして19日は近江楽堂へ、小川美香子・ハックブレットの世界を聞きに行きましょう。
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by yt-aoki | 2013-01-04 16:46 | イベント・コンサート | Comments(0)

メランコリア

 ダルシマー友達でハックブレット(ジャーマン・ダルシマー)奏者の小川美香子さんがCDを出されます。古楽のダルシマーです。そのCDリリース記念演奏会が今月19日に近江楽堂であります。ハートストリングスや他の演奏者たちとは違った世界が展開されます。本当にこれはお勧めです。どうぞお越しください。

小川美香子・ハックブレットの世界
 ~メランコリア~ CDリリース記念演奏会
日時:1月19日(土)14時開演(開場13時30分)
会場:近江楽堂(初台・東京オペラシティ3F)
出演:鈴木美登里(ソプラノ)、佐藤亜紀子(リュート)、
    寺村朋子(イタリアン・ヴァージナル)、
    小川美香子(ハックブレット、バロックサルテリオ)
料金:3,000円(全席自由)

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このCDの楽器解説を書かせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
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by yt-aoki | 2013-01-04 16:18 | イベント・コンサート | Comments(0)