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sayuri dulcimerと再会

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この写真を撮影したのは2003年6月。楽器を見せていただき、チューニングをさせていただいた。この楽器にはSAYURIと持ち主の名が刻まれているが、どなたが作られたものか、東京のデパートの木工展のようなところで購入したということ以外わからなくなっている。当時の私の活動は「ハートストリングス」というグループでの練習会だけであったので、練習会日程をご案内して見学に来ていただいたが、先輩が後輩に、知っている者が知らない者に教えあうというスタイルでは習得できないと思われたようで、一度の見学でそれきりになってしまっていた。

長い年月が流れたが、関係者の方たちに送り続けている練習会案内を読んでくださったようで、先月の初め、練習会場を紹介できるかもしれないとのメールをいただいた。それはこの写真を撮影したのとは違い、現在の私の住まいからもそれほど遠くないところだった。まずはその場所を見せていただいて話すうち、この年月の間に変化したお互いの境遇を知ることになる。バリバリのキャリア・ウーマンだったSayuriさんはリタイアし、ヨガの先生をしている。私はハートストリングス以外の演奏活動が増え、求められれば教えることもしている。そしてSayuriさんは、そこを練習会場にする前に、私から習うということを決めた。

そして昨日の初レッスン、12年ぶりにチューニングしたsayuri dulcimerはひどい狂いもなく、楽器の反りもなかった。チューニングをしながら音の配置を覚えていただき、メリーさんの羊や、きらきら星といった簡単な曲を弾いて、同じ音が2箇所にある場合もあるというダルシマーの特性を知ってもらう。ダルシマーにできること、難しいことや、この楽器にはない音のこと、調を変えたりアレンジをすることで弾ける可能性があることなどをお話しし、ハートストリングスのレパートリーを次回まで練習してもらうことにした。

大切にはされていたけれど、演奏されることのなかった楽器が、楽器として鳴らされるようになる。そのお手伝いができるのは幸せなことだ。

by yt-aoki | 2015-08-12 11:38 | 楽器
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